新宿区の戸建てリノベーションで知っておきたいアスベストのレベル1・2・3の違いと安心・安全対策
新宿区で戸建てのリノベーションを検討中の方へ。「築年数が古い家だけど、アスベストが心配」「最近の法規制やレベルの違いがよくわからない」「工事中の健康リスクや安全対策はどうなっているの?」――そんな不安や疑問をお持ちではありませんか?
リノベーションは理想の住まいを実現する大事な機会ですが、アスベスト(石綿)のリスクを正しく理解し、適切な対応をすることが安心・安全な暮らしにつながります。この記事では、アスベストのレベル1・2・3の違い、危険性の度合い、具体的な対策や撤去費用、健康への影響、そして法規制の最新情報まで、専門知識がなくてもわかりやすく整理してお伝えします。読めば「何をどう進めればいいか」がはっきりし、不安を解消してリノベーションを進められるはずです。
アスベストとは?基礎知識と健康影響
アスベスト(石綿)ってどんな物質?
アスベストは「石綿」とも呼ばれる天然の鉱物繊維です。耐熱性・絶縁性・耐久性に優れており、1970年代から1990年代にかけて建築材料として多用されていました。特に古い戸建てや集合住宅、ビルなどで使われています。
アスベストは、断熱材、保温材、耐火被覆材、スレート板、床材、天井材など、さまざまな建材に含まれていることが多いのが特徴です。
アスベストによる健康影響
アスベストの最大のリスクは「健康被害」です。アスベストの微細な繊維を吸い込むことにより、次のような病気のリスクが高まります。
- 中皮腫(ちゅうひしゅ):胸膜・腹膜などに発生するがん
- 肺がん
- 石綿肺:肺が繊維化して呼吸が困難になる慢性疾患
- 良性胸水・胸膜肥厚斑など
これらの病気は、アスベストを吸入してから症状が出るまでに10〜40年以上かかることが多く、「静かな時限爆弾」とも言われています。現在では新たなアスベスト使用は禁止されていますが、既存建物にはまだ多く残っているため、特にリノベーションや解体時に飛散リスクが高まります。
アスベストのレベル1・2・3の違いと危険性
アスベストの「レベル」とは?
アスベスト含有建材は、その飛散しやすさ(=危険度)によって「レベル1」「レベル2」「レベル3」に分類されています。このレベル分けは、作業時の安全管理・法規制・除去方法を判断する大事な基準です。
ここからは各レベルの特徴と危険性を具体的に見ていきましょう。
レベル1(吹付けアスベスト)―最も危険度が高い
レベル1は、アスベストをそのまま吹付けた「吹付けアスベスト」や「吹付けロックウール(アスベスト含有)」が該当します。
- 素材がもろく、アスベスト繊維が空気中に非常に飛び散りやすい
- 建物の鉄骨・天井裏・壁面・配管被覆などによく使われていた
- リノベーションや解体時、最も強い対策・法規制が必要
レベル1は、ちょっとした振動や衝撃でも大量のアスベスト粉じんが舞い上がるため、健康被害リスクが非常に高いです。専門業者による厳重な飛散防止措置と、安全な撤去作業が絶対に必要です。
レベル2(保温材・耐火被覆材・断熱材)―中程度の危険度
レベル2は、アスベストを含む「保温材」「耐火被覆材」「断熱材」などが該当します。
具体的には、パイプを包む保温材、ボイラー室の耐火材、配管・ダクトの断熱材などによく使われていました。
- 素材は半硬化状態で、扱い方によってはアスベストが飛散しやすい
- 触ったり、切断・削ったりすると飛散リスクが高まる
- こちらも厳重な飛散防止措置が求められる
レベル1ほどではないものの、作業中に粉じんが発生しやすいため、専門業者による適切な管理が不可欠です。
レベル3(成形板・スレート等)―比較的危険性が低いが注意は必要
レベル3は、「アスベスト含有成形板」と呼ばれる建材が該当します。
一般的な例として、スレート屋根材、ケイ酸カルシウム板、ビニル床タイル、石膏ボード(アスベスト含有)、外壁パネルなどです。
- 製造工程で固く成形されているため、通常はアスベストが飛散しにくい
- ただし、切断・粉砕・剥離などの作業時には飛び散るリスクあり
- 工事方法や現場環境によっては飛散防止措置が必要
レベル3は比較的リスクが低いものの、「絶対に安全」とは言い切れません。特にリノベーション工事中に削ったり壊したりする場合は、十分な注意が必要です。
アスベストのレベルごとの危険性まとめ
- レベル1:最も危険。吹付け材のため、繊維が空中に非常に飛散しやすい。
- レベル2:中程度の危険性。もろい保温・断熱材は作業で粉じんが出やすい。
- レベル3:比較的危険性は低いが、破壊・切断時に注意が必要。
どのレベルでも「知らずに壊した」「自己判断で撤去した」は大変危険です。リノベーション前に必ず調査・専門家の判断を仰ぎましょう。
アスベストの法規制とリノベーション時のポイント
アスベストに関する主な法規制
日本ではアスベスト被害が社会問題化したことを受け、年々規制が厳しくなっています。主な法規制は以下の通りです。
- 労働安全衛生法:アスベスト含有建材の使用・解体・撤去の作業基準や、作業員の保護対策を定めています。
- 大気汚染防止法:アスベストの飛散防止・届出義務・処理方法などが規定されています。
- 建築基準法:新たなアスベスト含有建材の使用禁止(2006年全面禁止)
2022年4月以降は、解体・改修規模にかかわらず、一定のアスベスト調査・届出が義務化されました。個人住宅も対象になりますので、リノベーション前に必ず確認しましょう。
リノベーション前に行うべき「アスベスト調査」
アスベスト規制により、リノベーションの際は「既存建物にアスベストが使われていないか」を必ず調査する必要があります。調査方法は次の通りです。
- 建築図面・資料から使用状況を確認する
- 現場目視(外観・劣化状況)でアスベスト建材の有無をチェック
- 必要に応じて、サンプル採取・分析(専門業者が実施)
新宿区のような都市部の戸建ては、1960~1980年代に建てられた物件でアスベスト含有建材が残っているケースが多いです。素人判断せず、経験豊富な専門業者に調査を依頼しましょう。
アスベストが見つかった場合の対応フロー
もしアスベストが発見された場合、次のような手順で対応します。
- レベル1・2・3ごとに適切な飛散防止対策・工法を決定
- 事前に各種届出(大気汚染防止法など)を提出
- 周囲への飛散を防ぐための養生・封じ込め・隔離措置を実施
- 作業員は防護服・マスク着用で安全作業
- 撤去後は、アスベスト廃棄物を法令に従い安全に処分
作業中の居住者への影響を最小限に抑えるため、工期管理や換気対応も重要です。
「きちんとした業者に任せて大丈夫かな?」と不安な方も多いですが、専門業者ならこれらの手順をしっかり守っています。
レベル別アスベストの対策と注意点
レベル1(吹付けアスベスト)の対策と注意点
レベル1は最も厳格な管理・除去作業が求められます。
- 作業区画を完全に密閉し、負圧(外より気圧を低く)にして飛散を防止
- 作業員は専用防護服・高性能マスクを着用
- 作業中は住人・他の作業員の立ち入りを禁止
- 除去したアスベストは二重三重に梱包し特別管理産業廃棄物として処理
- 作業終了後に空気中のアスベスト濃度を測定し安全確認
わずかなミスも許されない作業のため、必ず国・自治体の認可を受けた専門業者へ依頼しましょう。
レベル2(保温材・断熱材等)の対策と注意点
レベル2も「飛散しやすい」分類ですので、基本的にはレベル1に準じた厳重な管理が必要です。
- 作業区画の密閉(場合により簡易な養生でOKな場合も)
- 切断・撤去時は湿潤化(水をかけて飛散防止)を徹底
- 飛散防止剤の使用
- 作業員はマスク・防護服着用
- 除去廃棄物は密封・特別管理産業廃棄物で処分
また、保温材内部にアスベストが残っていないか、撤去後の清掃・確認も大切です。
レベル3(成形建材)の対策と注意点
レベル3は「比較的安全」とされますが、削ったり壊したりしたときに繊維が飛散するリスクがあります。
- 工事前に切断・破砕が必要かどうか業者と打ち合わせ
- 作業は湿潤化や集じん機(掃除機タイプの粉じん吸引装置)を併用
- 作業員はマスク・作業服着用を徹底
- 撤去片はビニール等で密閉し廃棄
- 現場の粉じん飛散状況を常に管理
DIYや安易な自力撤去は絶対に避けてください。プロに任せることで安全が担保されます。
アスベスト対策のチェックリスト(事前確認用)
- 自宅の建築年(1970〜90年代築は特に注意)を調べたか?
- リノベーションする部位にアスベスト建材の可能性があるか確認したか?
- 専門業者によるアスベスト調査を依頼したか?
- 見積もりにアスベスト除去・処分費用が明記されているか?
- 作業中の飛散防止・安全管理の説明があったか?
- 施工後の安全確認(空気中濃度測定など)を行うか?
いずれかに不安がある場合は必ず業者に相談することが大切です。
アスベストの撤去費用の目安と費用を抑えるポイント
レベルごとの撤去費用の目安
アスベストの撤去費用は、レベルや面積、作業環境によって大きく変動します。代表的な目安をまとめました。
- レベル1(吹付けアスベスト):1平方メートルあたり約20,000~50,000円が相場。完全密閉・養生・負圧装置・空気測定などコストがかかるため高額です。
- レベル2(保温材・断熱材):1平方メートルあたり約10,000~30,000円。建物や現場の条件によって幅があります。
- レベル3(成形板など):1平方メートルあたり約2,000~10,000円。比較的安価ですが、切断・粉砕作業が必要な場合は追加費用が発生します。
その他、アスベスト調査費用や廃棄運搬費、役所への届出・報告費用などが別途必要になる場合があります。
正確な金額は現場調査の上で見積もりが出されるので、必ず詳細な内訳を確認しましょう。
撤去費用を抑えるポイント
- 複数業者から相見積もりを取る(安さだけで選ばず、実績や説明内容も要比較)
- リノベーション全体のスケジュールにあわせて撤去作業を効率化する
- 自治体の助成金・補助金制度がないか新宿区役所に相談する
- 不要な撤去範囲を広げすぎない(必要最小限にとどめる)
- 事前調査・分析をしっかり実施する(無駄な費用発生を防ぐ)
ただし「見積もりが安すぎる」「説明が曖昧な業者」は、適切な安全対策を取らず事故につながる恐れがあるので、十分注意しましょう。
新宿区でのアスベスト対応実績がある業者の選び方・注意点
信頼できる業者を選ぶためのポイント
アスベスト対策は、知識・経験・資格・実績がすべて求められる分野です。業者選びを間違えると、健康被害や法令違反のリスクが高まります。
- 国や自治体の許可(大気汚染防止法など)を取得しているか
- アスベスト関連の資格・認定(石綿作業主任者など)を持っているか
- 新宿区や東京都内でのアスベスト除去・リノベーション実績があるか
- 見積書に作業内容・費用の内訳が明記されているか
- 現地調査・説明を丁寧に行うか(質問への回答がわかりやすいか)
- 作業前後の安全確認(空気中濃度測定など)も実施しているか
安さだけで選ばず、「信頼できる対応」「わかりやすい説明」「安心できる実績」がある業者を重視しましょう。
おすすめ業者・ランキング
- MIRIX(ミリックス)
対応エリア:東京都新宿区ほか23区全域
得意分野/特徴:アスベスト調査・分析から除去工事、リノベーションに至るまでワンストップで対応。戸建て住宅や商業施設の豊富な実績。法規制・安全管理を徹底した施工が強み。
アスベスト対策でよくある疑問Q&A
Q1. 築何年頃の家にアスベスト使用の可能性がある?
日本でアスベスト建材が多く使われたのは1970〜1990年代が中心です。2006年以降は新規使用が全面禁止されましたが、2000年代初頭まで在庫品などで使われていた例もあります。特に1980年代以前の建物は要注意です。
Q2. アスベストが使われていないか自分で見分けられますか?
外観や築年数、資料である程度判断できるケースはありますが、確実な判別は困難です。色や形での見分けは難しいため、必ず専門業者による調査・分析を行いましょう。
Q3. アスベスト建材をそのまま使っていても大丈夫?
レベル3など固く成形された建材で、今すぐ壊したり削ったりしない場合は、基本的に飛散リスクは低いです。ただし、将来のリフォームや劣化による破損時には危険が増すため、事前に専門家へ相談してください。
Q4. 新宿区ではアスベスト除去に補助金・助成金はある?
新宿区や東京都では、時期や種別によってアスベスト撤去工事に対する補助金制度が設けられる場合があります。最新の制度内容は新宿区役所・東京都庁の住宅関連窓口に直接ご相談ください。
Q5. アスベスト対策を怠るとどうなる?
法令に違反したままリノベーション・解体を行うと、行政からの工事停止命令や厳しい罰則(罰金・告発など)の対象になります。また、現場や近隣住民への健康被害(石綿肺・中皮腫など)も発生する恐れがあるため、絶対に自己判断や無届工事は避けましょう。
まとめ:安全なリノベーションのために、まずは専門家へ相談を
新宿区の戸建てリノベーションで心配されるアスベスト問題は、正しい知識と信頼できる専門業者による調査・対応で、安心・安全に解決できます。レベル1・2・3ごとの違いや健康リスク、法規制、撤去費用など、たくさんの疑問があるかもしれませんが、大切なのは「一人で悩まず、専門家へ相談すること」です。
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