事務所原状回復で失敗しない業者選び5つのポイント|費用相場・見積もり比較で安心依頼
事務所を退去する際、「原状回復って何をすればいいの?」「どこの業者に依頼すれば安心?」「費用はどのくらいかかるのだろう…」と、不安や疑問を抱えていませんか?
賃貸オフィスの原状回復は、退去手続きの中でもトラブルが起こりやすい大切なプロセス。
本記事では、初心者の方にも分かりやすく、原状回復の費用相場や業者選びのポイント、注意点、見積もり比較のコツなど、実践的かつ具体的に解説します。
失敗しないためのチェックリストやスケジュール例もご紹介するので、安心してオフィス退去を進められる知識が身に付きます。
そもそも「事務所原状回復」とは?初心者が知っておきたい基礎知識
原状回復の意味と法的ガイドライン
「原状回復」とは、借りる前の状態に戻して返却することを意味します。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、
通常の使用による劣化(経年劣化・通常損耗)は借り主の負担にはなりません。
しかし、借主の故意・過失や使用方法の誤りで生じた損傷は、借主が修繕しなければなりません。
- 普通の汚れや色あせ:オーナー負担
- 借主の過失(タバコの焼け焦げ、壁の穴など):借主負担
- パーティション・内装変更などの現状復帰:借主負担
なぜ原状回復がトラブルになりやすいの?
原状回復の範囲や費用負担をめぐって、オーナーと借主の認識違いからトラブルが多発します。
契約書やガイドラインをよく確認し、どこまでが自分の負担かを明確にしておくことが大切です。
事務所原状回復の流れとスケジュール例
原状回復の基本的な流れ
- 退去日を決める・通知する
- 賃貸契約書・原状回復ガイドラインを確認
- 原状回復の内容をリストアップ
- 事務所原状回復業者へ見積もり依頼
- 業者と内容・費用を調整
- オーナーと原状回復内容の合意
- 工事日程調整・実施
- 完了立会い・引渡し
原状回復スケジュール例(目安)
- 退去予定の2~3か月前:契約内容・必要作業を確認
- 1~2か月前:業者選定・見積もり比較・発注
- 2週間~1か月前:工事実施・オーナー立会い
- 退去日:最終確認・引渡し
早めの準備が安心のカギです。特に繁忙期(3月・9月など)は業者の予約が埋まるため、余裕をもったスケジュール調整を意識しましょう。
原状回復費用の相場と見積もりの内訳
費用相場(坪単価・総額イメージ)
事務所原状回復の費用は「広さ」「仕様」「既存設備」「状態」によって大きく変動します。
一般的な相場は以下の通りです。
- 20坪未満:20万円~50万円程度
- 30~50坪:50万円~150万円程度
- 50~100坪:150万円~300万円程度
- 100坪以上:300万円~(大規模オフィスは応相談)
平均的には1坪あたり1万円~2.5万円が目安です。
ただし、
壁紙の張り替えやパーティション撤去、設備修理の有無で大きく上下します。
見積もりの内訳は?
- 養生・クリーニング費用
- 壁・床・天井の修繕(クロス・床材張替など)
- パーティション・什器の撤去
- 電気工事・空調設備撤去
- 看板・サイン撤去
- ゴミ処分・運搬料
- 諸経費(管理費・消耗品・工事管理など)
見積もりを取る際は、どこまでが含まれているか・追加料金が発生しないかを必ず確認しましょう。
費用を抑えるポイント
- 複数の原状回復業者・オフィス修繕業者で見積もりを比較する
- 自社でできる範囲(什器撤去・簡易清掃)は自分たちで行う
- 契約書の特約事項(オーナー指定業者の有無)を確認する
- 不要な工事項目が含まれていないか業者に相談する
失敗しない業者選び5つのポイント
1. 専門性と実績をチェック
オフィス原状回復の実績が豊富な業者は、トラブルを未然に防ぐノウハウがあります。
ホームページや口コミで「法人向け原状回復」「オフィス退去実績」などの事例を確認しましょう。
相談時に、過去の施工事例・ビフォーアフター写真を見せてもらうのもおすすめです。
2. 見積もりの明確さ・内訳の丁寧さ
「一式〇〇万円」など大雑把な見積もりは要注意。
作業内容ごとに分かりやすく内訳が記載された見積もり書を出してくれる業者を選んでください。
不明な点は必ず質問し、納得してから契約しましょう。
3. 賃貸オフィスならではの対応力
オフィス原状回復は、管理会社やオーナーとの調整が必須です。
「オーナー指定の仕様に対応できる」「立会いや書類作成もサポート可能」といった、賃貸オフィス特有の事情を理解した業者が安心です。
4. 価格だけで選ばない
安さだけで選ぶと「工事の手抜き」「仕上がり不良」「後から追加請求」などのリスクも…。
価格とサービスのバランス、事前の説明や信頼感も重視しましょう。
5. アフターサービス・保証体制の有無
引渡し後のトラブルや再修繕が必要な場合も考え、アフターサービスや保証内容の有無を確認してください。
「保証期間や内容は?」「万が一補修が必要な場合の対応は?」といった点は最初に必ず質問を。
原状回復見積もり比較のコツ
最低でも2~3社から相見積もりを取る
業者ごとに工事方法や費用設定に違いがあります。
必ず複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、内容・金額・対応の丁寧さを比較しましょう。
こんな業者は要注意!
- 見積もりが大雑把、説明が不十分
- 「すぐ決めてほしい」と急かす
- 現地調査をせずに金額だけ提示
- 口コミや評判が悪い、実態が曖昧
安心して依頼するために、信頼できる業者をじっくり見極めましょう。
退去手続きと原状回復チェックリスト
退去手続きの流れ(基本)
- 退去日をオーナー・管理会社へ通知
- 賃貸契約書を確認(原状回復範囲・特約事項)
- 現地確認・写真記録(現状の証拠として)
- 原状回復工事の実施
- オーナー立会い・引渡しチェック
- 敷金精算
原状回復チェックリスト
- 壁・天井・床のキズや汚れの有無
- カーペットやフローリングの破損・染み
- パーティション・造作物の撤去
- 照明・空調・電気設備の原状復帰
- 窓・ブラインドの破損・汚れ
- 看板・サインの撤去
- トイレ・給湯室の簡易クリーニング
- 残置物・ゴミの撤去
- 玄関・共用部の養生や清掃
ご自身でチェックリストを活用し、漏れのないようにオフィスメンテナンスを行いましょう。「どこまでやればいい?」と迷った場合は、原状回復ガイドラインや業者に遠慮なく相談してください。
原状回復でよくある質問と注意点
Q1. オーナー指定業者以外に依頼できる?
契約書に「指定業者」記載がなければ、自分で業者を選べます。
ただし、工事内容や仕上がりがオーナー基準を満たす必要があるため、事前に内容をすり合わせておくことが大切です。
Q2. 敷金は返ってくる?
原状回復費用・未払い賃料などを差し引いた残額が返金されます。
工事費が高額だと返還額が減る場合もあるので、見積もり段階でしっかり費用感を把握しましょう。
Q3. 退去が急きょ決まったとき、どうすれば?
まずは速やかにスケジュール調整・業者選定を。
繁忙期は希望日程での工事が難しいこともあるため、早めの相談・仮予約が安心です。
事務所原状回復業者は、急なご要望にもできる限り柔軟に対応します。
原状回復でありがちな注意点
- 「敷金全額返金」とは限らない(明細・精算内容確認を)
- オーナーや管理会社との連絡不足による二度手間
- 見積もりにない追加工事の発生
- 退去日ギリギリの工事依頼でトラブル
- 現状確認の写真・記録を残していない
原状回復をスムーズに進めるコツ
業者とのコミュニケーションを大切に
現地調査時や見積もり段階で、疑問や希望は積極的に伝えることが大切です。
「この部分は自社対応でよいか」「追加費用が発生するケースは?」「オーナーとの調整もお願いできる?」など、遠慮せず相談しましょう。
必要書類・記録を整理しておく
- 賃貸契約書・特約事項のコピー
- 原状(現状)の写真記録・備品リスト
- 工事見積もり・発注書・納品書
- 敷金精算書類
書類や証拠写真は、万が一のトラブル時にも有効です。
スムーズな退去手続きを進めるため、事前に整理しておきましょう。
まとめ|安心して理想のオフィス退去を実現するために
事務所原状回復は、初めての方にとって分からないことだらけで不安も多いものです。
しかし、ガイドラインや契約書をしっかり確認し、信頼できるオフィス修繕業者へ見積もり比較・相談を行うことで、トラブルなく安心して退去を進められます。
本記事のチェックリストやスケジュールを参考に、余裕をもって計画的に進めていきましょう。
もし、ご自身で進めるのが難しい・不安が残る場合は、原状回復のプロである弊社MIRIXまでお気軽にご相談ください。
「費用相場や見積もりの分かりやすさ」「管理会社・オーナーとの調整」「オフィスメンテナンス・アフターサポート」まで、安心して理想の退去・原状回復ができるよう全力でサポートいたします。
一緒に、最良のカタチで新たなスタートを切りましょう!