賃貸物件の内装解体で失敗しない5つのポイント|費用相場・注意点とスムーズな原状回復ガイド

賃貸物件の内装解体を成功させるために知っておきたい5つのポイント|費用相場・注意点・原状回復を徹底解説

「賃貸物件の内装解体って、費用はいくらかかるの?」「どんな手順で進めればいいの?」「原状回復でトラブルにならないか心配…」
このように、賃貸の解体やリフォームが初めての方は、不安や疑問がたくさんあるのではないでしょうか。
この記事では、賃貸物件の内装解体で失敗しないためのポイントから、費用相場、注意すべき点、業者選び、原状回復をスムーズに行うコツまで、初心者にもわかりやすく解説します。
これを読めば「自分でできること・業者へ任せるべきこと」「損しないためのチェックリスト」「退去立会いでの注意点」など、安心して行動できる知識が身につきます。ぜひ最後までご覧ください。

1. 賃貸物件の内装解体とは?基本と流れをやさしく解説

1-1. 内装解体ってどんなこと?

内装解体とは、壁・床・天井・間仕切り・設備など、建物の構造には関わらない部分(内装)を取り外す作業を指します。
賃貸物件では、テナント退去時やリフォーム、リノベーションをする際に「元の状態(原状)」に戻す目的で行われることが多いです。
例えば、オフィスや店舗用物件では看板・パーテーション・照明・トイレなども対象となります。住宅用賃貸の場合は、DIYで貼った壁紙や棚の撤去なども含まれることがあります。

1-2. 賃貸でなぜ内装解体が必要なの?

賃貸契約では「原状回復」の義務が定められているケースがほとんどです。
借主(入居者)が独自に行った内装リフォームや造作部分、設備を、退去時には元通りに戻す(撤去する)必要があります。
この「原状回復」を適切に行わないと、敷金が戻らなかったり、オーナーや管理会社とのトラブルにつながったりするため、内装解体はとても重要な作業です。

1-3. 内装解体と原状回復の違い

混同しやすいですが、「内装解体=解体作業」「原状回復=元の状態に戻す総合的な作業」です。
内装解体は原状回復の一部であり、場合によってはクロス貼りや床の張替えなど「復旧工事」もセットで必要になります。

2. 賃貸物件の内装解体にかかる費用相場と内訳

2-1. 内装解体費用の一般的な相場

内装解体費用は、物件の用途・広さ・作業範囲・設備の数などによって大きく変わります。
以下はあくまで目安ですが、参考にしてください。

  • オフィス・店舗(スケルトン解体):1㎡あたり1万円~2万円
  • 住宅(部分解体、DIY範囲):数万円~10万円程度
  • 住宅(全体的な解体):1室あたり10万円~30万円程度

例えば、30㎡のオフィスをスケルトン解体する場合、30万円~60万円ほどが一般的な相場です。

2-2. 内訳とポイント

費用の主な内訳は以下の通りです。

  • 解体作業費(人件費)
  • 運搬・廃棄処理費用(廃材やごみの回収、処分)
  • 養生費(共用部やエレベーターなどの保護)
  • 復旧費(壁紙・床材の貼替など、原状回復に必要な費用)
  • 諸経費(現場管理費・交通費・諸手続き費)

見積書を確認する際は、これらがどこまで含まれているかをしっかりチェックしましょう。
「安いと思って依頼したら追加費用がかかった…」というトラブルを避けるためにも、詳細な見積りを複数社から取ることが大切です。

2-3. 費用を抑えるコツは?

1. 不要な部分まで解体しない
必要最小限の解体範囲を事前に明確にしましょう。貸主との打ち合わせや契約内容の確認は必須です。

2. 解体業者を比較する
2~3社から見積りを取り、サービス内容と金額を比べるのがおすすめです。安さだけでなく、説明の丁寧さや口コミも参考にしてください。

3. DIYできる範囲を見極める
自分でできる簡単な作業(棚の撤去、照明の取り外しなど)はDIYで対応すれば、コストダウンにつながります。ただし、配線や水回りなど難しい作業はプロに任せましょう。

3. 解体業者選びで絶対に妥協してはいけないポイント

3-1. 解体業者の種類と特徴

賃貸物件の内装解体を専門とする業者は大きく分けて以下の3タイプがあります。

  • 解体専門業者(内装解体・原状回復のプロ)
  • リフォーム業者(解体から部分リフォームまで対応)
  • 便利屋・個人事業主(小規模な撤去やDIYサポート)

大規模なスケルトン工事やオフィス・店舗の場合は解体専門業者、住宅や小規模な解体・リフォームならリフォーム会社や便利屋も選択肢になります。

3-2. 業者比較のチェックリスト

  • 見積書の明細がわかりやすいか
  • 追加費用やオプションの説明が明確か
  • 原状回復までワンストップ対応可能か
  • 過去の解体・原状回復実績が豊富か
  • 口コミや評判(GoogleやSNS)に問題がないか
  • 対応が早く、説明が丁寧か

これらをもとに複数社を比較し、安易に即決せず冷静に判断しましょう。

3-3. 解体業者選びの注意点

・極端に安い見積りは要注意
法令違反や不法投棄のリスクもあるため、極端に安い業者は避けましょう。

・賃貸オーナーや管理会社の指定業者がいる場合も
事前に賃貸契約書をよく確認し、「指定業者のみ可」と記載がある時は必ず従いましょう。

4. 賃貸物件の原状回復トラブルを防ぐ!退去立会い・チェックリスト

4-1. 原状回復の基本

「原状回復」とは、通常使用による経年劣化を除き、入居時の状態まで戻すことです。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によれば、借主の故意・過失による傷や汚れ、借主が自分で付けた設備や造作物などは、借主負担で復旧が必要です。

4-2. 原状回復でよくあるトラブル

  • 必要以上の修繕費を請求された
  • 退去立会い時にその場で追加費用を要求された
  • DIYやリフォーム部分が問題視され、敷金から差し引かれた

これらは、事前確認や適切な記録・交渉で防ぐことができます。

4-3. スムーズな原状回復のためのチェックリスト

  • 契約書の原状回復条項を読み直す
  • 入居時・退去時の写真を撮っておく
  • DIYやリフォームした場所・内容をメモ・写真で整理
  • オーナー・管理会社と事前相談し、必要な復旧範囲を確認
  • 見積書に復旧費用の詳細が明記されているかチェック
  • 退去立会いは必ず立ち会い、メモや写真を残す

万が一トラブルになった場合は、消費生活センターや専門家へ早めに相談しましょう。

5. DIY内装解体はどこまでできる?自分でやる場合の注意点

5-1. DIYでできる範囲とできない範囲

DIYでできること

  • 壁に取り付けた棚やフックなどの撤去
  • カーテンレール、照明器具の取り外し
  • 貼り替えた壁紙の剥がし、簡易な補修
  • 床に敷いたマットやカーペットの撤去

DIYで避けたほうがよいこと

  • 壁・床・天井の構造に手を加える(大規模な解体)
  • 電気・ガス・水道などの配線、配管作業
  • 防音・防火設備の撤去や改変

賃貸物件は建物の「構造体」はいじってはいけません。
また、誤って補修できないダメージを与えてしまうと、原状回復費用が高額になるおそれがあります。自信がない場合は、業者へ相談しましょう。

5-2. DIY内装解体の注意点

  • 作業前に必ずオーナーや管理会社へ連絡・確認
  • 作業内容を写真やメモで記録しておく
  • 廃材・ごみの処分方法を調べておく(自治体によって異なる)
  • 工具の使用・養生(汚れや傷の防止)は慎重に
  • 手に負えないと思ったら無理せずプロに依頼

「自分でやった方が安く済む」と思いがちですが、失敗すると逆に高くつくことも。安全第一で進めてください。

6. 賃貸物件の内装リフォーム・リノベーションを成功させるコツ

6-1. そもそも「リフォーム」と「リノベーション」の違いは?

リフォームは古くなった部分を修繕・部分的に新しくすること、
リノベーションは間取りや内装を大幅に変え、物件の価値を高めることを指します。
賃貸物件では「退去時に原状回復できるか」「オーナーの許可が取れるか」が大前提です。

6-2. 賃貸でリフォーム・リノベーションする場合の流れ

  • まずはオーナー・管理会社へ相談・承諾を得る
  • 施工内容や範囲を明確にし、書面で合意を取り交わす
  • 信頼できる業者を選定し、見積もりを取る
  • 工事中の騒音・廃棄物・近隣対応なども配慮
  • 退去時の原状回復についても事前に確認

賃貸物件での大規模リノベーションはハードルが高いですが、「退去時に元に戻せる」範囲であれば可能なことも多いです。

6-3. 原状回復しやすいリフォーム・リノベーション例

  • 貼ってはがせる壁紙やフロアタイルの利用
  • ビスやネジを使わない収納・家具の設置
  • カーテン、照明などのインテリアチェンジ
  • DIYで簡単に原状復旧できるパネルやシートの活用

原状回復の手間や費用を抑えるには、こうした「可逆性の高い工事」や「部分的なリフォーム」がおすすめです。
不安な場合は、施工前に専門業者へ相談し、見積書や工事内容をオーナーとしっかり共有しましょう。

7. 内装解体・原状回復をスムーズに行うための事前準備

7-1. 退去立会いまでに準備すべきこと

  • 賃貸契約書の確認(特に原状回復や解体に関する条項)
  • DIYやリフォーム履歴の整理・記録
  • 不明点はオーナーや管理会社に早めに相談
  • 不要品・私物の撤去と清掃
  • 業者が入る場合は日程調整

退去までのスケジュールに余裕を持ち、慌てず準備を進めることが大切です。

7-2. 退去立会い当日の流れとポイント

  • 解体・原状回復範囲が契約通りか最終確認
  • 壁・床・設備などの状態をオーナー・管理会社と一緒にチェック
  • 追加費用・補修などの指摘は、その場で納得できるまで説明を受ける
  • 必要に応じて写真やメモを残す

「後から高額な請求を受けた」「言った言わないのトラブルになった」などの不安は、現地での確認を徹底すれば減らせます。

まとめ|賃貸物件の内装解体・原状回復を安心して進めるために

賃貸物件の内装解体や原状回復は、初めての方にはわかりにくいことや不安がつきものです。
しかし、「解体範囲や原状回復義務を正しく理解し、信頼できる業者選び・事前準備・チェックリストをしっかり活用する」ことで、トラブルを未然に防ぎ、余計な費用や手間をかけずにスムーズに進めることができます。
この記事でご紹介したポイントや注意点、実践的な流れを参考に、安心して解体・原状回復を進めてください。

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