失敗しない住宅設備選び!プロが教える完成品の選び方と3つのメリット

住宅設備の選び方で後悔しないために知っておきたいこと~完成品の魅力と正しい選定ポイント~

新しい家づくりやリフォームを始めるとき、多くの方が「住宅設備の選び方」で悩まれます。システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、トイレ、給湯器、換気扇、照明器具、床暖房、インターホン…と、選ぶものがたくさん。どれも毎日の生活に直結する大切なものだからこそ、失敗はしたくないですよね。「どのメーカーが良いの?」「機能やデザイン、どこを見ればいいの?」「価格はどれくらい?」といった疑問や不安も尽きません。

この記事では、住宅設備の完成品(いわゆる“ユニット”や“セット商品”)を賢く選ぶポイントと、プロ目線でお伝えする3つの大きなメリットについて詳しく解説します。初心者の方でも分かりやすく、具体的なチェックリストや注意点も交えてご紹介するので、「選んで良かった」と思える設備選びの一助となるはずです。

住宅設備とは?「完成品」が家づくりのカギになる理由

住宅設備の代表例とその重要性

住宅設備とは、家の中で毎日使う「システムキッチン」「ユニットバス」「洗面化粧台」「トイレ」「給湯器」「換気扇」「照明器具」「床暖房」「インターホン」など、生活を快適にするための様々な機器や設備を指します。これらは単なる“モノ”ではなく、家族の暮らしや安心・安全、家の資産価値とも直結しています。

完成品(セット商品)とオーダーメイドの違い

住宅設備には、「完成品」と呼ばれる既製品(メーカーがあらかじめ開発し、サイズ・仕様が決まっているもの)と、パーツごとに自由に組み合わせたり、フルオーダーするカスタム型があります。初心者の方には、品質や施工性・価格のバランスがとれた“完成品”をおすすめするケースが多いです。その理由を詳しく見ていきましょう。

プロが教える!住宅設備完成品の3つの大きなメリット

1. 品質と性能が安定していてトラブルが少ない

大手メーカーの完成品は、厳しい品質管理のもとに生産されているため、部品同士の相性や施工ミスによる不具合が起こりにくいのが特長です。例えば、ユニットバスは防水性や断熱性が高く、システムキッチンも使い勝手や耐久性を重視して設計されています。これにより、日常生活での故障や水漏れ、ガタつきといったトラブルリスクが大幅に減ります。

2. 施工がスムーズで工期が短縮できる

完成品は設計段階から「組み立てやすさ」や「現場での調整が少ない」ように工夫されています。職人さんもマニュアルに基づき短時間で丁寧な施工ができるので、工期短縮やコストダウンにもつながります。たとえば、システムキッチンやユニットバスは現場での加工が最小限で済むため、リフォームでも新築でもスムーズに進みやすいのです。

3. 保証やアフターサービスがしっかりしている

メーカーの完成品には、製品ごとに保証制度や長期サポートがあります。給湯器や床暖房、換気扇、インターホン、照明器具などは、万一の不具合時にもメーカーが責任を持って修理・交換を対応してくれるため、特に初心者やご高齢の方にも安心です。

  • 一定期間の無料保証(1~10年など)
  • 部品の在庫期間が長い(将来の修理も安心)
  • 電話やWebでのサポート体制が充実

住宅設備の選び方:失敗しない5つのポイント

1. 自分の「暮らし方」「家族構成」に合うかを考える

設備を選ぶときに最も大切なのは「自分たちの生活スタイルに合っているか」を考えることです。例えば、料理好きな方ならシステムキッチンの収納量や作業スペース、掃除のしやすさ、家族が多いならユニットバスやトイレの広さや耐久性、洗面化粧台のボウル数や高さなどがポイントになります。

  • キッチン:IH・ガス、食洗機の有無、収納の工夫
  • バス・トイレ:掃除のしやすさ、節水性能、バリアフリー
  • 洗面:家族同時使用・収納力、ミラーの大きさ
  • 給湯器:家族人数や使用量に合わせた容量
  • 換気・照明:省エネ性、設置位置、明るさの調節

2. 最新の省エネ・節水・安全機能をチェックする

住宅設備は年々進化しており、省エネ・節水・安全性を高めた製品も多数登場しています。特に給湯器や照明器具、床暖房、換気扇などはエネルギー消費に直結するため、最新モデルの省エネ性能はしっかり比較しましょう。トイレや水栓も“節水機能”付きならランニングコストを大きく抑えられます。

  • エコジョーズ給湯器:ガス代節約、二酸化炭素削減
  • LED照明:長寿命・低消費電力
  • 節水トイレ・自動洗浄機能
  • 床暖房のタイマー制御や断熱性

3. メンテナンス性や掃除のしやすさを重視する

毎日使う設備だからこそ、メンテナンス性や掃除のしやすさはとても重要です。例えば、システムキッチンや洗面化粧台は「カウンターや排水口が外せて丸洗いできる」「汚れがつきにくい素材」など工夫されたモデルも多いです。トイレもフチなしや自動掃除機能があるものは日々の手間が大幅に軽減されます。

4. デザインとカラー選びで後悔しないコツ

設備のデザインやカラーは、空間全体の印象を大きく左右します。メーカーごとに多彩なバリエーションがあるので、家族で好みや統一感を話し合い、ショールームやWebカタログなどで実際の色味や質感を確認するのがおすすめです。特に照明器具やインターホン、洗面台まわりは毎日目にする場所なので要チェック。

5. 予算内で希望をかなえるバランス感覚

設備は高機能になるほど価格も上がりがちです。全てをハイグレードにするのは難しい場合も多いので「こだわりたい部分」「妥協できる部分」を整理しましょう。リビングの照明や床暖房はグレードアップし、トイレや換気扇は標準仕様といった方法も賢い選び方です。

  • 相見積もりをとる(同じ仕様で複数社に問い合わせ)
  • 必要な機能と不要な機能を整理
  • メーカーキャンペーンや補助金制度も活用

住宅設備ごとの選定ポイントと注意点

システムキッチン

キッチンは「調理のしやすさ」「収納力」「掃除のしやすさ」「使い勝手」が判断基準です。天板(ワークトップ)の素材は人工大理石・ステンレスなどから、シンクの広さや深さ、引き出し収納や食洗機の有無も確認しましょう。コンロもIH・ガスどちらか迷う場合は「火力」「安全性」「掃除のしやすさ」で比較してみてください。

  • 高さは身長に合っているか(85cm/90cmが主流)
  • 家族で調理するならワイドタイプも
  • 水栓・レンジフードの機能性も要確認

注意点として、サイズが合わない場合や搬入経路が狭い場合は施工に支障が出ることも。図面や現場確認をしっかり行いましょう。

ユニットバス

ユニットバスは防水性・断熱性・掃除のしやすさで差が出ます。浴槽の形や素材、床の滑りにくさ、カビ対策なども確認したいポイントです。お子様やご高齢の家族がいる場合、段差のない浴槽や手すり付き、浴室暖房乾燥機などが便利です。

  • サイズ(1216、1616、1618など寸法表示)
  • 掃除のしやすい床・壁材
  • 追い炊き機能の有無
  • 浴室換気乾燥機(カビ防止・洗濯物乾燥にも)

注意点は、設置スペースやドアの開き方による使い勝手の違い、将来の修理対応(メーカーの部品供給期間)も確認しましょう。

洗面化粧台

洗面化粧台は、ボウルの広さや深さ、収納量、ミラーの大きさ、コンセントの位置がポイント。朝の混雑時に家族で使う場合は2ボウルタイプも便利です。最近はLED照明・曇り止めミラー・自動水栓付きも増えています。

  • 収納:引き出し/開き戸/鏡裏収納の有無
  • 掃除のしやすさ:継ぎ目が少ないタイプ
  • スペースに合わせて幅・奥行きも確認

注意点は、配管スペースやコンセント位置との兼ね合い、照明の明るさが不足しないかも要チェックです。

トイレ

トイレは、節水・お手入れのしやすさ・自動洗浄・脱臭機能・便座の暖房など、多彩な機能から選べます。掃除が苦手な方はフチなし形状や自動洗浄タイプが人気です。タンクレストイレはスッキリした印象ですが、手洗い場が必要な場合は別途設置できるかも確認しましょう。

  • 節水(4.8L/回以下など環境配慮型)
  • 自動開閉や自動洗浄の有無
  • ウォシュレット・脱臭・除菌機能
  • 掃除のしやすさ:凹凸が少ないか

注意点は、停電時の使用方法や、タンクレスの給水方式による水圧制限も頭に入れておきましょう。

給湯器

給湯器はガス・電気・エコキュート(ヒートポンプ)など種類があります。家族人数やお湯の使い方(同時に複数カ所で使うことが多いか等)に合わせて容量を選びます。省エネ型の「エコジョーズ」や「エコキュート」はガス代・電気代が大きく節約できます。

  • 設置場所(屋外壁掛け・据置きなど)
  • 追い焚き・自動お湯はり機能の有無
  • リモコンの操作性
  • メンテナンスや交換サイクル(10~15年目安)

注意点は、「都市ガス・プロパンガス・オール電化」など家の設備に合ったものを選ぶこと。凍結対策や停電時の対応も要確認です。

換気扇

換気扇はキッチン・浴室・トイレ・洗面所などに設置します。湿気・臭い・有害ガスの排出に不可欠な設備です。最近は省エネ性能や静音性が高いモデルが増えています。フィルター掃除がしやすいかどうかもポイントです。

  • 24時間換気対応タイプ
  • フィルターの取り外しやすさ
  • 自動タイマー・湿度センサー付き
  • 音の静かさ(dB表記を比較)

注意点は、換気量(風量)と設置スペースが合っているか、外部ダクトの防虫・防雨対策も確認しましょう。

照明器具

照明器具は、明るさ・色温度(昼白色、電球色など)、デザイン、調光機能が決め手です。リビングやキッチンは明るさ重視、寝室や廊下はやさしい光色が人気です。LEDタイプは省エネ長寿命でおすすめです。

  • 部屋ごとの照度設定(ルーメン基準をチェック)
  • 調光・調色機能
  • デザインや取り付け方法(シーリング・ダウンライト等)
  • 人感センサーやタイマー付きタイプ

注意点は、天井の配線やスイッチ位置、照明の交換作業が自分でできるか(専用工事が必要な場合も)を確認してください。

床暖房

床暖房は足元からじんわり温まるので、お子様やご高齢の方にも人気です。電気式・温水式があり、設置部屋や広さ、初期費用とランニングコストで選びます。タイマー機能や設定温度の細かい調整ができるものが便利です。

  • 設置可能な面積・部屋に合っているか
  • 立ち上がり時間(すぐに暖まるか)
  • 省エネ性能
  • メンテナンスや耐久性

注意点は、フローリング材との相性や、家具の配置で暖まらない場所ができないかを事前に確認しましょう。

インターホン

インターホンは「録画機能付き」「カメラ付き」「スマホ連動」など、安心・便利な機能が充実しています。ご高齢の方や共働き家庭では、録画機能・外出先からの応答などが特におすすめです。モニターの見やすさや操作性もチェックしましょう。

  • モニターの大きさ・設置場所
  • 録画・録音機能の有無
  • スマホ連動・Wi-Fi対応
  • 夜間照明や広角レンズの有無

注意点は、既存配線との互換性や、電源確保・停電時の対応(電池式・バックアップ電源など)も確認してください。

住宅設備選びでよくあるQ&A

Q. 完成品とカスタム品、本当に違いはあるの?

A. 完成品は「安定した品質・施工性・価格」がメリット。細かいカスタマイズは難しいですが、標準仕様で十分な場合がほとんどです。カスタム品は個性的なデザインや特殊な寸法が必要な場合に選ばれますが、価格や工期が上がる傾向があります。

Q. メーカーによる違いは?選ぶポイントは?

A. 主要メーカーは品質・保証体制が整っていることが多いです。下記を参考に比較しましょう。

  • 価格帯(同じグレードでも幅がある)
  • 機能やデザインの独自性
  • 口コミ・実際の使い勝手
  • アフターサービスの内容

Q. どこで実物を確認できるの?

A. メーカーのショールームや家電量販店、リフォーム会社の展示場で実物を見て触れることができます。できれば家族で訪れて各自の意見も聞き、納得して選ぶことが大切です。

Q. メンテナンスや交換は自分でできる?

A. 照明器具の電球交換や換気扇のフィルター掃除など、「日常のお手入れ」は比較的簡単ですが、給湯器や床暖房など“ガス・電気”を扱う設備は必ず専門業者に依頼しましょう。保証期間内ならメーカー対応もおすすめです。

住宅設備選びのチェックリスト

選定時には以下のチェックリストを活用してください。

  • 家族の暮らし方や将来の変化をイメージしたか
  • 必要な機能と優先順位を書き出したか
  • 希望メーカーやデザインを比較したか
  • ショールームやカタログで実物を確認したか
  • 設置スペースや搬入経路に問題がないか
  • 保証内容やアフターサービスを確認したか
  • 見積もり内容に不明点はないか
  • 将来の修理・交換も想定したか

まとめ~理想の住宅設備を選ぶために~

住宅設備は、一度選ぶと長く生活の中で使い続けるもの。だからこそ「選んで後悔しない」ためには、完成品のメリットや各設備ごとの選び方、そして将来の家族の変化までしっかり見据えて選ぶことが大切です。「何をどう選んだら良いのかわからない…」とお悩みの方も、ポイントを押さえれば理想の暮らしは必ず実現できます。初心者の方も、ぜひ具体的な機能やサイズ、予算、デザインなど優先順位を整理し、ショールームで実際に体験することをおすすめします。

もし迷いがあれば、専門家のアドバイスを活用するのも賢い選択です。
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