建築業者が教える内装解体の全知識|費用相場・プロ選び・失敗しないポイント5選

はじめての内装解体、失敗しないために知っておきたいこと全解説|費用・業者選び・安全対策までプロが詳しく解説

「リフォームや店舗の閉店で内装解体が必要になったけど、何から始めればいいの?」「悪質な業者に当たらないか心配…」「費用はどのくらいかかるの?」
そんな不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、内装解体の流れや費用相場、信頼できる建築業者の選び方、廃材の処分、安全対策や法令遵守、環境配慮のポイントまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
読み終わるころには、安心して内装解体の準備ができるはずです。
ぜひ参考にして、失敗のないスムーズな内装解体を実現しましょう。

内装解体とは?リフォーム準備で知っておくべき基本知識

内装解体の意味と目的

内装解体とは、建物の構造体(柱や梁、外壁など)は残したまま、内側の壁・天井・床・設備などを取り壊してスケルトン状態に戻す工事を指します。
リフォームやテナント退去時など、次の利用者が新たに内装を作れるようにするための大切な工程です。

  • 住まいのリフォームやリノベーションの下準備
  • オフィス・店舗の移転や閉店時の現状回復
  • 老朽化した設備の一新や間取り変更

このような場面で内装解体が必要になります。工事内容によっては、設備や配管の撤去、廃材処分も伴います。

内装解体と建物解体の違い

「解体工事」と聞くと、建物まるごと壊すイメージが強いかもしれませんが、内装解体は建物の構造にダメージを与えません。
建物本体を壊す「建物解体」とは異なり、内装解体は新たな用途のための“リセット”作業です。

内装解体の流れと準備すること

工事の一般的な流れ

  • 現地調査・見積もり
  • 近隣住民やテナントへの工事説明
  • 養生・安全対策
  • 内装の撤去作業
  • 廃材の分別・搬出
  • 清掃・確認・引き渡し

工事前にしっかり現場調査を行い、撤去範囲や残す部分を明確にします。必要に応じてガス・電気・水道の一時停止手続きや、管理規約の確認も忘れないようにしましょう。

リフォーム前のチェックリスト

  • 解体する範囲と残す部分(設備、配管、床下など)の確認
  • 工事希望日・スケジュール感の整理
  • 管理組合やビル管理者への申請・届け出
  • 引っ越しや荷物の移動手配

これらを事前にまとめておくことで、業者とのやりとりがスムーズになり、トラブル防止につながります。

内装解体の費用相場と料金見積もりのコツ

費用の目安と内訳

内装解体の費用は、主に「坪単価×面積」で算出されます。
一般的な目安は以下の通りです。

  • 住居(マンション・戸建て):10,000~30,000円/坪(約3.3㎡)
  • 店舗・オフィス:15,000~40,000円/坪

費用は工事範囲や構造、立地、廃材の量・種類、作業条件(階数・エレベーター有無など)によって大きく変わります。下記の項目が主な内訳です。

  • 解体作業費(人件費)
  • 廃材の分別・運搬費
  • 廃材処分費(産業廃棄物処理費)
  • 養生・搬出経路の確保費
  • その他(設備撤去、重機使用、特殊解体など)

料金見積もりで失敗しないためのポイント

  • 複数社から相見積もりを取って比較する
  • 「一式○○円」とだけ書かれた不明瞭な見積もりは要注意
  • 廃材処分や追加費用(アスベスト・特殊廃棄物)が含まれているか確認する
  • 現場調査をしてもらい、詳細な説明を受けた上で契約する

見積もりの段階で「どこまでが料金に含まれるのか」を必ず明確にしましょう。後からの追加請求トラブルを防ぐためにも、質問や疑問点は遠慮なくぶつけてください。

見積もりの具体的なチェックリスト

  • 工事範囲や撤去するものが明確か
  • 廃材の種類ごとの処分料が記載されているか
  • 養生・搬出経路確保など現場に応じた安全対策費が含まれているか
  • 万が一の追加費用(予期せぬ廃材や構造物発見など)の説明があるか

信頼できる建築業者・解体業者の選び方

良い業者選びのポイント

  • 建設業許可や解体工事業登録があるか
  • 産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているか
  • 実績や施工事例を具体的に公開しているか
  • 現地調査や見積もり時の説明が丁寧か
  • 保険(賠償責任保険など)に加入しているか

内装解体は、専門知識と経験が問われる作業です。安さだけで飛びつくのではなく、法令遵守や安全管理、アフターケアまでしっかり対応できる業者を選ぶようにしましょう。

業者選びでよくあるトラブル例と回避法

  • 安すぎる見積もりで後から高額請求される
  • 廃材不法投棄によるトラブル
  • 養生不足による近隣への損害・騒音問題
  • 工程説明が曖昧で、施工内容が違っていた

こうしたトラブルを防ぐためには、業者の実績(施工事例)や口コミ、契約書の内容を必ずチェックしましょう。
万が一に備えて、作業内容を書面で残すことも大切です。

内装解体の安全対策と法令遵守

安全管理のポイント

  • 作業エリアの養生(養生シート、仮設壁など)の徹底
  • 埃や騒音対策(防塵シート、防音養生、集塵機など)の実施
  • 作業員の安全装備(ヘルメット、安全靴、ゴーグル等)
  • 近隣へのあいさつ・説明と、トラブル発生時の対応体制

安全対策が甘いと、思わぬ事故や近隣トラブルにつながります。信頼できる業者は、作業前の説明・安全対策にもしっかり力を入れています。

法令遵守の重要性

  • 建設リサイクル法や廃棄物処理法の遵守
  • アスベスト(石綿)含有建材の有無確認・適切な処理
  • 産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行
  • 作業員の資格・安全講習受講の確認

法令違反があると、依頼主側も責任を問われるリスクがあります。
「許可証の提示」や「アスベスト調査済み」など、書類面も確認しておきましょう。

廃材処分と環境配慮のポイント

適切な廃材処分とは

内装解体では、木材・金属・コンクリート・石膏ボード・ガラス・プラスチックなど多くの廃材が出ます。
これらは産業廃棄物として、法令に基づき適正に分別・処分しなければなりません。

  • 分別回収でリサイクル率を高める
  • マニフェスト管理で処分経路を明確化
  • 不法投棄を防ぐため、許可業者に処理を依頼する

廃材処分がずさんだと、環境負荷や法的リスクが発生します。
環境配慮が徹底された業者を選ぶことが重要です。

環境配慮型の内装解体を目指して

  • 再利用可能な建材の分別・提案
  • 省エネルギー・低騒音の解体工法を採用
  • 近隣住民やテナントへの配慮(作業時間、騒音・振動対策)

最近は、環境負荷を減らすためにリサイクル・再利用や、低環境負荷の解体手法が重視されています。
業者選びの際は、こうした取り組みの有無も比較ポイントです。

内装解体の施工事例で学ぶ、失敗しない5つのポイント

1. 事前準備・打ち合わせの徹底

【事例】マンションリノベーションで、水道管や電気配線を残すべきだったのに誤って撤去された例。
ポイント:必ず現地調査立ち会い・図面の用意・念入りな打ち合わせで「残すもの」「撤去するもの」を明確に!

2. 信頼できる業者選び

【事例】格安業者に依頼したが、廃材の不法投棄が発覚し、追加費用と法的リスクを負った例。
ポイント:許可・実績・口コミ・書面での説明を重視し、安さだけで選ばない!

3. 見積もり内容の明確化

【事例】「一式20万円」とだけ記載された見積もりで、後から追加費用が多数発生した例。
ポイント:内訳の明示、追加費用の可能性まで説明を受けること。

4. 安全対策・近隣配慮の徹底

【事例】養生不足で共用部を汚損し、管理組合とトラブルになった例。
ポイント:養生・防音・埃対策など、現場だけでなく周囲にも配慮が十分か確認を!

5. 法令遵守・環境配慮

【事例】アスベスト含有建材の適切な処理を怠り、行政指導を受けた例。
ポイント:各種許可・書類・マニフェストの管理、リサイクルやエコ対応を大切に!

まとめ|安心・納得の内装解体を目指すあなたへ

内装解体は、リフォームや新たなスタートに向けた大切な第一歩です。
「どんな準備が必要?」「費用は?」「信頼できる業者の選び方は?」など、不安や疑問があるのは当然です。
ですが、事前準備・見積もり確認・業者選び・安全対策・法令遵守の5つのポイントさえ押さえておけば、トラブルや後悔を防ぎ、安心して理想の空間づくりに進むことができます。
内装解体の専門業者である弊社MIRIXなら、豊富な施工事例をもとに、お客様のご要望や不安に寄り添ったご提案・お見積もり・工事をお約束します。
「まずは相談だけ」「費用だけでも知りたい」そんなご相談も大歓迎です。
ぜひお気軽に弊社MIRIXまでご相談・ご依頼いただき、安心して理想のリフォーム・現状回復をスタートしましょう!