初めてでも安心!内装解体の工事の流れを徹底解説|費用・期間・注意点までわかる完全ガイド

はじめての方必見!内装解体工事の流れとポイントをわかりやすく解説|費用・期間・注意点を総まとめ

「内装解体を考えているけれど、何から始めて良いかわからない」「費用や期間、許可のことなど、不安がいっぱい…」。そんなお悩みはありませんか?
内装解体は、専門用語や手続きが多く、初めての方にはわからないことだらけですよね。でも大丈夫。この記事では、内装解体の全体像から、実際の工事の流れ、準備や注意点、よくある疑問までやさしく解説します。この記事を読めば、初めての解体でも安心して計画が立てられ、失敗やトラブルを防げます。ぜひ、あなたの理想のリフォーム・リノベーションの第一歩にお役立てください。

内装解体工事とは?基本をやさしく解説

内装解体の目的と種類

内装解体とは、オフィスや店舗、マンション・戸建てなどの建物内部を、必要な部分だけ丁寧に取り壊す工事のことです。建物全体ではなく、床・壁・天井・設備など内側だけを対象にするため、「スケルトン解体」「原状回復解体」などとも呼ばれます。

  • スケルトン解体:内装をすべて撤去してコンクリート躯体だけの状態に戻す解体。
  • 原状回復解体:賃貸物件の退去時に、借りた時の状態に戻す解体。
  • 部分解体:壁だけ・天井だけなど必要な場所のみ解体する工事。

近年はリノベーションやテナント入替の際に、内装解体の需要が高まっています。建物の構造を傷つけず、必要な設備や配管の撤去・現地調査・産業廃棄物処理など、専門的な知識と経験が求められる分野です。

内装解体が必要になる主なシーン

  • オフィス・店舗の閉店や退去時の原状回復
  • リノベーションや用途変更で一度内装をすべてやり直す場合
  • 老朽化による設備入れ替えや配管・電気系統の刷新
  • テナントビルの入れ替えやスケルトン渡し時

こうしたケースでは、安全かつ計画的な内装解体が不可欠となります。

内装解体工事の流れを徹底解説!順番とポイントを押さえよう

ステップ1:工事準備と現地調査

まずはご依頼内容や物件の状況を詳しく把握するため、現地調査を行います。
具体的には以下のような作業です。

  • 解体範囲や残すべき部分(柱・配管・設備)を確認
  • アスベストの有無や構造上の注意点を調査
  • 近隣環境や搬出経路、作業時間の制約確認
  • 必要な養生や安全対策の検討

現地調査後、解体範囲や希望、予算に応じて最適な工事プランを提案します。見積書の内容や作業範囲は、この段階できちんと確認しましょう。

ステップ2:許可申請・近隣へのご挨拶

解体工事には、建設リサイクル法や自治体ごとの条例に基づいた「解体工事届」や「産業廃棄物処理の許可」などの申請が必要となる場合があります。
特に、床面積80㎡以上の建物やアスベスト含有建材がある場合は、法的な届け出が義務付けられています。

  • 工事に必要な行政への届け出・許可申請
  • 管理会社・オーナーへの工事届や相談
  • 近隣住民・店舗へのご挨拶と工事予定の説明

トラブルを避けるため、事前の説明や挨拶はとても大切です。多くの場合、解体業者が手続き・近隣対応をサポートしてくれますので、遠慮なく相談しましょう。

ステップ3:施工計画とスケジューリング

安全・効率よく工事を進めるため、工程表(スケジュール)を作成します。

  • 解体範囲・作業順序の明確化
  • 養生計画(建物や共用部の保護方法)
  • 廃材搬出・仮置きスペースの確保
  • 作業員や車両、重機の配置計画

着工前にしっかりと計画を立てておくことで、予期せぬトラブル(作業遅延・追加費用)を防ぐことができます。

ステップ4:養生対策(共用部や周辺の保護)

工事開始前には、建物内外の保護を徹底します。これを「養生」と呼びます。

  • 廊下・エレベーター・階段など共用部のシート養生
  • 解体箇所周辺の床・壁の養生
  • ほこり・騒音・振動など近隣対策の防護策
  • 資材飛散防止ネットや仮囲いの設置

養生が不十分だと、建物や周囲に損傷・汚れを与え、トラブルや補修費用の原因にもなります。しっかりとチェックしてもらいましょう。

ステップ5:電気配線撤去・設備の安全停止

解体作業前に、電気・ガス・水道などの配線・配管を安全に撤去・停止します。

  • ブレーカーや配電盤の電源OFF
  • 照明・コンセント・分電盤の取り外しと撤去
  • 電話・LAN・インターホン等の配線撤去
  • 必要に応じて電力会社、通信会社への連絡

この作業を怠ると、感電事故や漏電、火災の危険があります。
専門の電気工事士や経験ある作業員が対応するのが原則です。ご自身での撤去は絶対に避けてください。

ステップ6:配管解体・設備の切り離し

水道・排水・ガス・空調などの配管も、建物の構造や次の工事の計画に合わせて慎重に解体します。

  • 給水・排水管の止水・切断・撤去
  • ガス配管の閉栓と解体(ガス会社立ち合いが必要な場合あり)
  • 空調・換気ダクトの分離・撤去
  • 残す設備・配管を誤って壊さないよう事前確認

漏水やガス漏れなどのリスクがあるため、プロの施工・チェックが不可欠です。

ステップ7:アスベスト除去(必要な場合)

古い建物(1990年以前竣工が目安)では、アスベスト(石綿)含有建材が使われている場合があります。吸引すると健康被害が発生するため、法律で厳格な除去・処分手順が定められています。

  • 事前調査や分析でアスベスト含有を確認
  • 飛散防止措置(湿潤化・密閉養生など)の徹底
  • 有資格者による適切な除去・回収
  • 専用の袋・容器での廃棄・運搬
  • 自治体への届出・報告の義務

アスベストの疑いがある場合、必ず専門業者に任せましょう。無理な解体は絶対にダメです。

ステップ8:内装解体本体工事(壁・床・天井・設備の撤去)

養生や安全確認が終わったら、いよいよ本格的な解体工事に入ります。

  • 間仕切り壁・天井・床材の解体・撤去
  • トイレ・キッチン・空調など設備の取り外し
  • 下地材・接着剤・クロス等の除去
  • 重機や専用工具での作業(騒音・振動対策が必要)

現場の状況や工法によっては、手作業と機械作業を組み合わせて進めます。
安全第一で、周囲への配慮も忘れずに工事が進みます。

ステップ9:廃材分別・産業廃棄物処理

解体で発生した廃材は、種類ごとに丁寧に分別し、法律に従って適切な方法で廃棄・リサイクルします。

  • 木材・金属・コンクリート・石膏ボード・プラスチックなどの分別
  • 産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行と管理
  • リサイクル可能な資源の選別と搬出
  • 産業廃棄物処理業者への引き渡し・運搬・最終処分

不法投棄や不適切な廃棄は、依頼者にも責任が及ぶことがあります。
信頼できる業者を選ぶことがとても重要です。

ステップ10:清掃作業・細部のチェック

解体後は、現場内や共用部、周辺道路までしっかり清掃を行います。
ガラス片や釘・廃材の取り残しがないか、最終確認と安全点検も重要です。

  • 床・壁・天井・搬出経路の清掃
  • 仮設養生(シート・テープ)の撤去
  • 産業廃棄物の最終搬出・集積所の清掃
  • 細かな破損や不具合の確認

ここまで丁寧に行うことで、次の工事や入居者の安全・快適さが守られます。

ステップ11:完了検査とお引き渡し

最後の仕上げに、発注者・管理会社・業者立ち合いの「完了検査」を行います。

  • 解体範囲・残す部分・配管・設備の状態を確認
  • 工事中の破損やトラブルの有無をチェック
  • 産業廃棄物処理の証明書(マニフェスト)提出
  • 鍵や現場資料、報告書などの引き渡し

問題がなければ、内装解体工事は無事終了となります。
検査時に気になる点があれば、遠慮なく指摘しましょう。

費用相場・工事期間の目安とその内訳

内装解体の費用の目安

内装解体の費用は、建物の種類・面積・構造・工事範囲・廃材量・現場条件によって大きく変動します。
一般的な参考価格帯は以下の通りです(2024年時点、関東圏の平均)。

  • スケルトン解体(店舗・オフィス):1㎡あたり8,000円~20,000円
  • 原状回復解体(マンション・事務所):1㎡あたり5,000円~15,000円
  • 部分解体(間仕切り壁のみ等):1箇所あたり5万円~20万円
  • アスベスト除去が発生した場合:別途10万円~100万円程度

たとえば、50㎡のテナントをスケルトン解体する場合、
おおよそ40万円~100万円程度が目安です。
ただし、養生費・廃棄物処理費・リサイクル料・追加工事費などが別途必要になることもありますので、
詳細な見積もりを必ず確認しましょう。

主な費用項目の内訳

  • 養生費(保護シート・仮囲い・共用部クリーニングなど)
  • 解体作業費(人件費、工具・機械使用料)
  • 廃材運搬・処分費(産業廃棄物処理)
  • アスベスト調査・除去費
  • 電気・ガス・水道の撤去費
  • 管理費・諸経費(現場管理・申請書類作成など)

単純な「坪単価」だけでなく、明細と工事内容をよく確認することが大切です。

工事期間の目安

工事期間も、広さ・工事規模・アスベスト除去や配管工事の有無、階数、搬出経路などによって幅があります。

  • 小規模(20~50㎡):2日~1週間程度
  • 中規模(50~150㎡):1週間~2週間
  • 大規模(150㎡以上):2週間~1ヶ月以上
  • アスベスト除去・特殊作業が必要:さらに+数日~数週間

繁忙期やマンション・ビル内の場合は、管理組合の規定や作業時間の制約も考慮しましょう。

内装解体の実践チェックリスト|トラブル防止のために

工事前に確認したいポイント

  • 解体範囲・残すべき部分(配管・設備・床・壁など)は明確ですか?
  • 業者から提出された見積書の内容(養生・廃棄物処理費など)に抜けや不明点はありませんか?
  • アスベスト含有の有無調査は行われましたか?
  • 近隣への案内・管理会社への手続きは済んでいますか?
  • 電気・ガスなど各種インフラの停止手続きは業者と連携していますか?
  • 工事日程・作業時間・搬出経路は問題ありませんか?

工事中・後に注意したいポイント

  • 養生や清掃が丁寧に行われているか、現場を時々確認しましょう
  • 不審な追加費用や、見積もりにない作業が発生していないかチェックしましょう
  • 廃材が適切に分別・処理されているか(マニフェストなど証明書類の発行)
  • 完了検査で、残す設備や配管に損傷がないか確認しましょう
  • 作業後の清掃・片付けの仕上がりも大切です

事前の打ち合わせや書面でのやりとりをしっかり残しておくことで、後々のトラブル防止にもつながります。
「わからないことは何でも質問する」姿勢を大切にしましょう。

内装解体でよくある質問(Q&A)

Q1. 必ず解体業の許可を持った業者に依頼しなければいけませんか?

解体工事の金額が500万円以上の場合や、建設業法で定める一定の条件下では「解体工事業登録」や「建設業許可」が必要です。
小規模工事でも、産業廃棄物の処理やアスベスト除去が絡む場合、許可のある専門会社に依頼するのが安心・確実です。

Q2. 工事中の騒音やホコリ、近隣トラブルは大丈夫?

作業時間や防音・防塵対策(養生・仮囲い・散水等)を徹底し、工事前には近隣へのご挨拶・説明を必ず行います。
事前の配慮と、トラブル時の迅速な対応力が信頼できる業者選びのポイントです。

Q3. アスベストが見つかったらどうすればいい?

必ず専門知識と資格を持つ業者に「適切な除去・届出・処理」を依頼してください。
事前調査や分析、自治体への申請までトータルで対応してくれる会社が安心です。

Q4. 廃材の処理は最終的にどこまで責任を持ってくれるの?

産業廃棄物は、法律により排出事業者(=依頼主)にも責任が発生します。
信頼できる業者は「マニフェスト」や廃棄証明書を発行。
不法投棄やずさんな管理がないか、証明書類でしっかり確認しましょう。

Q5. 解体後に追加費用が発生しないようにするには?

現地調査と明確な見積もり、書面での契約・工事範囲確認が重要です。
解体中に予期せぬ問題が出た場合も、業者が必ず事前説明・相談してくれるか確認しましょう。

安心して内装解体工事を進めるために

内装解体工事は、専門知識や法令順守、安全管理、近隣配慮など多くのポイントが重なります。
初めての方が一人で進めようとすると、不安や疑問がつきものですが、この記事で全体の流れや注意点を知っていただければ、きっと安心して準備・依頼ができるはずです。

大切なのは「信頼できる解体業者」を選ぶこと。
お見積もりや工程説明・手続き・アフターサポートまで一貫して任せられるパートナーがいれば、面倒な手配やトラブルも最小限に抑えられます。

弊社MIRIXでは、現地調査から工事計画、許可申請、養生・解体作業、アスベスト対応、廃棄物処理、完了検査まで、安心・丁寧・誠実なトータルサポートをお約束します。どんな小さな疑問やご相談でも、どうぞお気軽にご連絡ください。
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