はじめての事務所移転費用ガイド|相場・内訳・節約ポイントまでやさしく解説
事務所の移転は、会社の成長や働き方改革、新しいスタートのための大切なイベントです。しかし、「事務所移転にどれくらい費用がかかるの?」「見積もりの項目が多くて、不安…」「コスト削減の方法はある?」など、費用面の悩みや疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者の方にもわかりやすく、事務所移転費用の相場や内訳、見積もりを取る際のポイント、無駄なくコストを削減する具体的な方法まで、網羅的にご紹介します。読み終わる頃には、「これなら安心して移転できそう!」と感じていただけるはずです。
事務所移転費用の基礎知識|相場や目安を知って不安を解消しよう
事務所移転にはどんな費用がかかる?
まずは、「事務所移転」と一口に言っても、実際には多くの費用項目があります。「知らなかった!」と後から焦ることのないよう、代表的なコスト項目を整理してみましょう。
- 引越し業者への料金(荷物の運搬)
- 原状回復費用(旧オフィスの現状復帰)
- 新オフィスの内装工事費
- 什器・備品の購入費用
- IT・通信設備の移設や新設費用
- 不動産仲介手数料・敷金・礼金
- 各種手続き費用(登記変更、印刷物変更など)
これらを把握しておくことで、予想外の出費で慌てるリスクを大幅に減らせます。
事務所移転費用の相場と目安は?
事務所移転費用の相場(目安)は、オフィスの規模や移転距離、移転先の仕様によって大きく異なります。一般的には、1坪あたり10万円~20万円程度が1つの目安といわれています(※オフィスの内装工事や什器購入、IT設備費用等を含む場合)。
- 小規模(~30坪):約300万円~600万円
- 中規模(31~100坪):約1,000万円前後
- 大規模(100坪~):数千万円規模も
ただし、これはあくまで目安。移転内容や選択するサービスによって幅がありますので、詳細は見積もりで必ず確認することが大切です。
事務所移転費用の内訳をやさしく解説
1. 引越し費用(運搬・作業費)
オフィス移転時は専門の引越し業者に依頼するのが一般的です。荷物量、距離、作業人数、作業時間帯(夜間・休日は割増)などで費用が変動します。
- 20坪前後の小規模オフィス
→ 約20万円~50万円 - 50坪前後の中規模オフィス
→ 約50万円~150万円
搬出・搬入の際の養生や特殊作業(重量物運搬など)が必要な場合は、追加で費用が発生することもあります。
2. 原状回復費用(旧オフィスの修繕)
賃貸オフィスを退去する際は、「原状回復義務」により、入居時の状態に戻す工事が必要です。これは想像以上に高額になる場合もあるため、特に注意が必要です。
- 1坪あたり3万円~8万円が目安
借りていた期間や、どこまで改装したかによっても変動します。解約時期や見積もり内容を事前にしっかり確認しましょう。
3. 新オフィスの内装費用
レイアウト変更や会議室設置、床・壁・照明の工事など、新オフィスの内装費用も大きなウエイトを占めます。新規什器の購入やパーテーション設置なども含みます。
- 1坪あたり10万円~20万円が目安
希望するデザインや機能性によって大きく異なるため、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。
4. オフィス家具・什器の購入・レンタル費用
新たに購入するデスク・チェア・キャビネット・ロッカーなどの什器類や、オフィス家電の調達費用です。既存のものをどこまで再利用するかによって大きく変わります。
- 1人あたり5万円~20万円が目安
レンタル・リースを活用することで初期費用を抑える方法もあります。
5. IT・通信設備の移設・新設費用
ネットワークや電話回線の工事、サーバーや複合機、セキュリティシステムなど、IT・通信関連の移設・新設費も忘れずに計上しましょう。
- 数十万円~数百万円規模になることも
「新しいオフィスでネットや電話が使えない!」といったトラブルを防ぐためにも、事前の確認と専門業者への相談が重要です。
6. 不動産関連の諸費用(仲介手数料・敷金・礼金)
新オフィスの契約時には、仲介手数料や敷金・礼金といった初期費用も発生します。敷金は賃料の6~12か月分が一般的で、物件や地域により異なります。
- 仲介手数料:賃料1か月分が目安
- 敷金:賃料の6~12か月分
- 礼金:賃料1~2か月分
契約内容によって戻ってくるお金・戻らないお金があるので、契約書の細かい部分までしっかり確認しましょう。
7. その他の費用(手続き、販促物、移転通知など)
移転に伴う登記変更手続きや、住所変更に伴う印刷物(名刺、封筒、会社案内など)の作り直し費用、移転案内の郵送費なども発生します。
- 数万円~数十万円が目安
見落としやすいポイントなので、事前にリストアップしておきましょう。
事務所移転費用の見積もり取得と比較ポイント
見積もりを依頼する前に準備しておきたいこと
見積もりの精度を上げるために、以下の情報をまとめておくことをおすすめします。
- 現オフィスと移転先の所在地・面積
- 移転予定日(希望日程)
- 荷物量・什器の再利用範囲
- 希望する内装・設備内容
- 特殊な作業の有無(重量物・夜間作業など)
これらを整理しておくと、各業者からより正確な見積もりをもらうことができ、比較もしやすくなります。
複数社の見積もりを比較するときのチェックポイント
「どこに頼むべきか」と迷ったら、以下の点を比較しましょう。
- 見積もりに含まれる項目・範囲(抜けやダブリがないか)
- 工事・作業のスケジュールと納期
- 追加費用やオプションの内容
- 担当者の対応・説明の分かりやすさ
- 過去の実績や評判
価格だけでなく、サービス内容や信頼性も重視しましょう。また、すべての費用が「内訳」として明記されているかチェックすることも大切です。
事務所移転費用のコスト削減・節約の具体策
無駄なコストを抑えるためのコツ
「できるだけ費用を抑えたい!」という方のために、実践しやすいコスト削減・節約ポイントをまとめました。
- 不用品は事前に廃棄・売却し、運ぶ荷物を減らす
- 什器や備品は可能な限り再利用する
- 内装やIT工事は「必要最小限」に絞る(段階的な導入も検討)
- 複数社から相見積もりを取り、価格交渉する
- 引越し時期を閑散期にずらす(割引になることも)
- レイアウト・内装のデザインはシンプルにする
- まとめて一括発注することでコストダウンできる場合も
特に、「今あるものをできるだけ活用する」「相見積もりを必ず取る」ことは、手間はかかりますが効果が大きい節約策です。
見積もり内訳でチェックしたい“盲点”
移転費用で「思わぬ出費」になりやすい盲点もご紹介します。
- 原状回復費用の想定外の高さ(契約書でしっかり確認)
- IT・通信設備の追加工事費(現地調査で事前確認)
- 細かな追加オプション(夜間・休日作業、特別搬入など)
- 不要什器の廃棄費用(処分先・方法を事前に決めておく)
金額に含まれていない項目がないか、すべて「見積もり内訳」で明快になっているか、必ずチェックしてください。
コストダウンを実現した事例紹介
<事例A:ITベンチャー企業(30坪・移転)>
・什器を7割再利用し、内装工事も最小限にしたことで、当初の見積もりより100万円のコストダウンに成功。
・引越し時期を閑散期(夏)に変更し、引越し業者からの見積もりが20%割引に。
<事例B:士業事務所(15名規模)>
・複数の業者から見積もりを取り、価格交渉したことで、原状回復費用を20万円削減。
・什器のリースを活用して初期費用を圧縮。
【保存版】事務所移転費用のチェックリスト
事務所移転をスムーズに進めるために、費用面で「これだけは押さえておきたい!」というチェックリストを作成しました。印刷する・共有するなどしてご活用ください。
- □ すべての費用項目(内訳)をリスト化しているか
- □ 複数社からしっかりと見積もりを取ったか
- □ 見積もりに抜け・ダブリ・不明な項目がないか
- □ 原状回復費用・IT工事費用など見落としがちな項目も計上しているか
- □ 什器の再利用範囲や新規購入・リースの比較検討をしたか
- □ 契約書・工事内容・納期などを細かく確認したか
- □ 費用削減策(閑散期移転、まとめ発注など)を検討したか
- □ 不明点や不安点は専門家・業者に必ず確認したか
このチェックリストを活用すると、不要なコストや「あとから追加でお金がかかった!」という事態を防げます。
まとめ|事務所移転費用を把握して、納得・安心のオフィス移転を
事務所移転は、準備不足や情報不足が思わぬ出費やトラブルにつながることもあります。しかし、今回ご紹介したように、費用の相場や内訳をしっかり把握し、コスト削減の工夫や見積もり比較を丁寧に行うことで、無駄なコストを抑えつつ、理想のオフィス移転を実現することができます。初めての移転で不安な方も、ポイントをチェックしながら1つずつ準備を進めていけば大丈夫。安心して第一歩を踏み出してください。
「もっと具体的な費用の相談をしたい」「面倒なことはプロにまとめて依頼したい」とお考えの方は、ぜひ一度、弊社MIRIXまでご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、貴社のご要望やご予算に合わせた最適な移転プランをご提案します。費用の見える化からコスト削減、スケジュール管理までフルサポートいたしますので、安心して理想のオフィス移転を実現しましょう!