オフィス移転で後悔しない!コロナ時代に求められる職場づくりの最重要ポイント
「オフィスを移転したいけれど、コロナ対策って何から始めればいいの?」「社員の安全や働きやすさを守れるか不安…」とお悩みではありませんか。コロナ禍を経て、働く環境に求められる基準は大きく変わりました。
この記事では、これからオフィス移転を考えている方に向けて、感染予防と快適性を両立する“失敗しないコロナ対策”の要点を、実践しやすくわかりやすく解説します。専門知識がなくても大丈夫。今すぐ役立つチェックリストや注意点も盛り込みましたので、ぜひ最後までご覧ください。
オフィス移転とコロナ対策―なぜ今、見直しが必要なのか
新型コロナウイルスの流行以降、オフィスの在り方は大きく変化しています。従来は「立地」や「コスト」重視だったオフィス選びも、「感染症対策」や「健康経営」の観点が不可欠になりました。
実際に、社員の安全確保や安心できる職場環境づくりは、企業の信頼や生産性にも直結します。移転を機に、最新の感染予防対策を取り入れることで、長期的なリスク回避や職場価値の向上にもつながります。
次章から、コロナ時代のオフィス移転で重視すべきポイントを10個厳選し、具体策と注意点を徹底解説します。
1. オフィスレイアウトの見直し―「密」を避ける工夫
ゾーニング・間仕切りの最適化
オフィス内で人が密集しないよう、ワークスペースや休憩スペースの間隔を広げることが重要です。以下のポイントを意識しましょう。
- デスク間の距離はできれば1.5m以上を確保
- パーテーションやアクリル板で飛沫防止
- 共用スペース(会議室・喫煙所・給湯室)の利用人数を明確に設定
建物の構造や面積によってレイアウトの自由度は変わりますが、最初からコロナ対策を前提に設計することで、より安全で快適な空間が実現できます。
フリーアドレス・ABWの活用
固定席を減らし、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)を導入することで、出社人数や滞在場所を柔軟に調整できます。
社員同士の距離を確保しながら、多様な働き方にも対応しやすくなります。
2. 換気強化―新しい空気環境へのアップデート
換気システムの確認・導入
室内の空気が淀むと、ウイルスが滞留しやすくなります。オフィス移転の際は、必ず以下をチェックしましょう。
- ビル全体の換気方式(機械換気か、自然換気か)
- 窓の開閉性と、外気導入のしやすさ
- 最新の換気設備(高性能換気扇、空気清浄機など)の導入可否
特に古いビルの場合は、換気能力が不足しているケースも。ビル管理会社や専門業者と連携し、必要に応じて追加工事も検討しましょう。
継続的な換気ルールの設定
設備面だけでなく、日常的な換気のルールも明文化しておくと安心です。
- 1時間に1回以上の換気実施
- 窓を開けられる場合は、対角線上に複数カ所開放する
- 換気の可視化(CO2センサーの活用など)
3. 非接触設備導入―「接触感染」のリスクを最小限に
エントランス・ドアの自動化
多くの人が触れるドアやエレベーターのボタンは、ウイルスの温床になりがちです。非接触型の設備へ切り替えることで、日常的な感染リスクを大幅に軽減できます。
- 自動ドア・非接触式エレベーター
- センサー式水栓・自動トイレ
- 顔認証やICカードによる入退室管理システム
非接触型の受付・会議予約システム
受付や会議室予約をタッチレスで行える仕組みも有効です。スマートフォンやICカード連携で、従業員・来客の利便性と安全性を両立できます。
4. テレワーク併用―柔軟な働き方で出社人数をコントロール
出社とリモートのベストバランスとは?
コロナ禍で急速に普及したテレワーク。オフィス移転を機に、出社と在宅勤務の最適なバランスを見直しましょう。全員出社が前提のオフィス設計より、必要な時だけ集まる「ハイブリッド型ワークスタイル」が主流です。
- 週○日だけ出社、残りは在宅(例:週2出社、週3在宅)
- 部署ごと・業務内容ごとに柔軟にルール設定
- オンライン会議・チャットツールの導入
テレワークしやすいインフラ整備
リモートワークがしやすいネットワーク環境やセキュリティも要チェックです。コロナ対策と同時に、働き方改革も実現できます。
5. 感染防止のためのオフィス清掃・消毒の徹底
日常清掃+定期的な消毒をルール化
オフィス移転後は、普段の清掃に加え、感染防止のための消毒も徹底しましょう。特に共用部分は重点的に行うことが大切です。
- ドアノブ・エレベーターボタン・手すりの消毒
- 会議室、休憩室、共用キッチンなどの拭き取り清掃
- 消毒用アルコールの設置
スポット的な専門消毒サービスの活用も安心材料になります。
従業員への清掃・衛生意識の周知徹底
全社員が衛生意識を共有できるよう、マニュアル・ポスターなどでの周知徹底も忘れずに。
6. 感染症対策を踏まえた来客・打合せ対応
来客時のルール整備
来訪者対応も、感染予防の観点から見直しが必要です。
- 受付での検温・手指消毒
- 事前アポイントメントの徹底
- オンライン商談・打合せも選択肢に
会議室利用の注意点
会議室は密になりがちな場所。以下の点に注意しましょう。
- 参加人数の制限・時間の短縮
- 会議後の換気・消毒
- 必要に応じてアクリルパーテーションを設置
7. 体調管理・健康チェック体制の整備
体調不良者の早期発見・迅速対応
従業員が安心して働けるよう、日々の体調管理と早期対応が重要です。
- 出社前の検温・体調報告を義務付け
- 体調不良時は無理な出社を控えさせるルール
- 有給休暇や特別休暇制度の柔軟運用
健康経営の視点をプラス
定期的な健康診断や、ストレスチェック、メンタルヘルスサポートも取り入れましょう。コロナ対策に限らず、従業員の健康は業務の土台です。
8. ワークプレイスの柔軟な活用―サテライトオフィス・シェアオフィスの併用
本社一本化から分散型運用へ
コロナ禍を経て、本社集中型から、サテライトオフィスやシェアオフィスを活用する企業も増えています。移転を機に、「オフィスは一つでなくてもよい」という選択肢を考えるのも手です。
- 自宅近くのシェアオフィス活用で通勤リスク低減
- 業務単位で拠点を分散し、感染拡大時のBCP(事業継続計画)にも対応
- オフィス規模ダウンによるコスト削減
柔軟なワークプレイス設計のポイント
分散型運用の際は、ITインフラやセキュリティ面の整備に配慮しましょう。社内コミュニケーションの工夫も不可欠です。
9. 感染予防のための情報発信・教育体制の充実
正しい情報の社内共有
厚生労働省など公的機関の最新ガイドラインを参考に、社内向けにわかりやすい感染症対策マニュアルを作成しましょう。社員の不安を和らげ、意識統一を図ることができます。
- 感染予防の基本(手洗い・うがい・マスク着用など)
- オフィス独自ルールの明文化
- 感染者発生時の対応フロー
定期的な教育と啓発活動
eラーニングやポスター、朝礼での注意喚起など、継続的な情報提供・教育も重要です。万が一の時に誰もが冷静に行動できる環境を整えましょう。
10. 万が一の感染発生時の対応フロー整備
緊急時の対応手順を事前に策定
いくら対策を講じても、感染者が発生する可能性はゼロではありません。万が一の事態に備え、以下の対応フローを必ず決めておきましょう。
- 感染者発生時の連絡体制(社内・関係各所)
- 濃厚接触者の特定と自宅待機指示
- オフィス内の緊急消毒・清掃
- 社外への情報開示方法
緊急時の対応マニュアルは平時から定期的に見直し、誰が見ても分かる場所に保管しましょう。
オフィス移転時に抑えるべきコロナ対策のチェックリスト
最後に、これまでの内容をもとに「オフィス移転時のコロナ対策チェックリスト」をまとめました。印刷して社内で共有するのもおすすめです。
- オフィスレイアウトは密回避・十分な距離を確保できているか
- 換気設備・空気清浄機・CO2センサーなどが十分か
- 自動ドアや非接触型設備の導入が可能か
- テレワークとの併用を前提とした設計か
- 清掃・消毒の体制が整っているか
- 来客・打合せ時の感染防止策が明確か
- 従業員の体調管理・健康チェック方法があるか
- サテライトオフィス等の活用も視野に入れているか
- 社内向けの教育・情報発信体制は充実しているか
- 万が一の感染発生時の対応マニュアルが整備されているか
これらを一つひとつ確認・実践することで、どんな状況でも安心して働ける“強い職場”を作ることができます。
まとめ―安心安全なオフィス移転を実現するために
オフィス移転は企業にとって大きな転機です。特にコロナ禍以降は、「感染症対策」と「働きやすさ」を両立することが最大の課題となりました。
この記事でご紹介した10のポイントを押さえれば、初めての担当者の方でも、社員とご自身の不安を解消しながら、安心して移転を進めることができます。
「何から手を付けたらいいか分からない」「自社に最適なコロナ対策が知りたい」といったお悩みは、決して一人で抱え込む必要はありません。
弊社MIRIXでは、オフィス移転・設計・感染対策の専門知識を持ったスタッフが、お客様の課題を丁寧にヒアリングし、最善のプランをご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。理想のオフィスづくりへの第一歩を、私たちが全力でサポートいたします。