事務所原状回復の期間はどれくらい?スムーズな退去のために知っておきたいポイントと費用相場

事務所の原状回復工期とスケジュールの目安は?後悔しないための進め方とチェックリスト

「事務所を退去することになったけれど、原状回復にはどれくらいの期間がかかるの?」「オフィスの原状回復って具体的に何をすればいいの?」「見積もりやスケジュールの流れが分からず不安…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
オフィスの原状回復は、初めて経験する方にとって分かりづらく、費用や工期、手順に関して疑問や不安を持たれるのが普通です。
本記事では、事務所原状回復の期間や工期の目安、退去時の注意点、スムーズな原状回復のための実践的なチェックリストまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。この記事を読めば、安心して準備や工程管理ができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

事務所原状回復とは?基本をやさしく解説

原状回復とは何か?

原状回復とは「借りる前の状態に戻すこと」を意味します。
オフィスや事務所を賃貸していた期間に発生した改装・造作・設備の追加や、通常の使用を超えるキズ・汚れなどを、退去時に元の状態に戻す義務があります。これを「原状回復義務」と呼びます。

なぜ原状回復が必要なの?

原状回復は、次の借主が快適に利用できるようにするため、また貸主(ビルオーナー)とのトラブルを防ぐために必要です。
万が一、原状回復が不十分な場合、追加費用や損害賠償が発生することもあるため注意しましょう。

事務所原状回復の期間はどれくらい?目安と実際の流れ

一般的な原状回復工期の目安

事務所の原状回復期間は、オフィスの広さや施工内容によって大きく異なりますが、一般的には次のような目安があります。

  • 〜20坪(約66㎡)程度…3日〜1週間
  • 20坪〜50坪(約66〜165㎡)…1週間〜10日
  • 50坪以上…2週間〜1ヶ月

ただし、床・壁・天井の仕上げや造作の撤去、電気・空調・LAN工事、現場の状況によって工期は増減します。内装を大きく作り変えていた場合や、特殊な設備がある場合は、さらに時間がかかることもあります。

退去までの原状回復スケジュールの流れ

スムーズに原状回復を行うためには、事前の計画が大切です。以下は、退去時に多い原状回復スケジュールの一例です。

  • 約3〜6ヶ月前:退去の意向を貸主に通知
  • 約2〜3ヶ月前:原状回復の範囲・内容の確認、見積もり業者の選定
  • 約1〜2ヶ月前:現地調査・見積もり取得、業者決定、工事日程調整
  • 約1ヶ月前〜:原状回復工事開始
  • 約1週間前〜:立会いチェック・工事完了報告、引き渡し準備
  • 退去日:貸主または管理会社と最終チェック・引き渡し

特に、繁忙期(3月や9月などの移転シーズン)は業者のスケジュールが埋まりやすいため、早め早めの行動が重要です。

原状回復作業の日数はどう決まる?

工期や作業日数は、主に以下の要素によって決まります。

  • 事務所の広さと間取り
  • 施工内容(壁紙、床材、パーティション、照明等の撤去範囲)
  • エレベーターや搬出入の制約(高層ビルなどでは作業効率が低下)
  • ビル管理規約による作業時間の制限
  • 同時進行できる作業の有無(複数業者が入れるか等)

例えば、床材の張替えには養生(下地調整や接着剤の乾燥)が必要な場合があり、作業工程ごとの待ち時間も考慮する必要があります。

原状回復の見積もり期間と費用相場を把握しよう

見積もり期間の目安とポイント

原状回復の見積もりは、現地調査から見積書提出まで1〜2週間が目安です。
ただし、オフィスの規模や施工内容、繁忙期かどうかによっても前後します。
スムーズに見積もりを取るためには、事前に図面や契約書、設置した造作設備などの情報をまとめておくのがコツです。

原状回復費用の相場感

費用は内装や設備の状態、施工範囲によって幅がありますが、参考までに一坪あたりの相場は下記の通りです。

  • 標準的な原状回復(壁紙・床・天井・簡単な造作撤去)…2〜4万円/坪
  • オフィス特有の設備(OAフロア、空調、照明)撤去込み…3〜6万円/坪
  • 特殊仕様や老朽化が激しい場合…6万円/坪以上

例えば30坪の事務所であれば、60万円〜180万円程度が一つの目安です。
実際には、ビルのグレードや契約内容による追加費用が発生することもあるので、必ず複数業者から見積もりを取り比較検討しましょう。

費用を抑えるコツ

  • 原状回復の範囲を契約書でしっかり確認する
  • 自社で対応できる部分(簡単な清掃や什器撤去)は自社で行う
  • 複数業者に見積もりを依頼し、工事内容の妥当性や価格を比較する
  • ビル指定業者以外でも工事が可能か管理会社に相談する

オフィス原状回復のチェックリスト:失敗しないために

原状回復チェックリスト(退去1〜3ヶ月前)

  • 契約書の原状回復条項を確認
  • 貸主・管理会社と原状回復範囲を打ち合わせ
  • 社内で造作・設備のリストアップ
  • 施工業者(複数)の選定・現地調査依頼
  • 見積もり取得・内容比較
  • 原状回復工事のスケジュール調整
  • 什器や備品の処分・移転準備

原状回復チェックリスト(工事直前〜当日)

  • 工事範囲・日程を最終確認
  • ビル共用部の使用・搬出入ルールを確認
  • 近隣やビル管理会社への工事連絡
  • 養生・安全対策の確認
  • 工事前写真の撮影

原状回復チェックリスト(工事後〜引き渡し)

  • 仕上がりの最終チェック
  • 貸主・管理会社との立会い日程調整
  • 引き渡し・書類手続きの確認
  • 敷金返還手続きの進捗確認

原状回復でよくある失敗と注意点

  • 契約書で定める「原状」の内容を誤認して余計な工事をしてしまう
  • 工期が足りず、引き渡し日に間に合わなくなる
  • 見積もり内容が曖昧で、追加費用やトラブルになる
  • ビル指定業者以外に発注し、再施工となるケース

これらを避けるためにも、チェックリストを活用し、事前に関係者としっかり打ち合わせを行いましょう。

原状回復工期を短縮・効率化する方法

スムーズな原状回復のためのポイント

  • できるだけ早めに退去通知・工事手配をスタートする
  • 業者と工程・連絡体制を密にする(進捗報告・イレギュラー時の対応)
  • 什器・荷物の撤去を工事前に完了しておく
  • ビル管理会社のルール(作業時間帯や騒音規制など)を事前確認
  • 追加工事が発生しそうな箇所は現地調査時に細かく相談する

もしスケジュールが遅れそうなときは?

万が一、工期や作業日数が押してしまいそうな場合は、速やかに貸主・管理会社・業者に相談しましょう。
無断で引き渡し日に遅延すると、賃料の追加費用が発生する可能性があります。
工程管理アプリや進捗表などを活用し、関係者全員でスケジュールを「見える化」しておくのも有効です。

原状回復の完了目安は?どこまで戻せばOK?

「どこまで戻せば良いか分からない」という声も多いですが、基本的には「借りた当時の状態」まで戻せばOKです。
ただし、オフィスビルによっては経年劣化分は免除されることもありますが、入居後に追加したパーティション・床・照明・空調・配線などは撤去が必須です。
不明点は貸主または管理会社に相談し、立ち会い時に仕上がりの基準を確認しておきましょう。

まとめ:安心してオフィス原状回復を進めるために

事務所原状回復の期間や工期、費用相場、チェックリストや注意点についてご紹介しました。
最初は戸惑いも多いものですが、計画的なスケジュール管理と、専門業者や貸主との密なコミュニケーションが、スムーズな退去・引き渡しのカギとなります。
一人で悩まず、分からないことや不安な点があれば、ぜひ専門のプロにご相談ください。

弊社MIRIXでは、オフィス原状回復の豊富な実績を活かし、現地調査から見積もり・工事管理・引き渡しまでワンストップでサポートいたします。
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