事務所退去時の原状回復、「期間」はどれくらい?見積りから工事まで徹底ガイド
事務所を退去する際、多くの方が「原状回復ってどれくらい時間がかかるの?」「工事が長引いたら新しい事務所の準備に間に合わないのでは?」と不安に思われるのではないでしょうか。実際、原状回復には見積りや退去準備、修繕工事といったいくつかの期間が関わり、それぞれに注意点があります。
この記事では、事務所の原状回復期間を細かく分解し、それぞれの目安や短縮のポイント、費用相場まで丁寧に解説。初めて事務所の退去手続きにのぞむ方でも「これを読めば安心」と思えるよう、実践的なチェックリストや注意点もご紹介します。
事務所原状回復に必要な期間:全体像を把握しよう
事務所原状回復にはいくつかのステップがあり、各段階ごとに必要な期間が異なります。まずは全体の流れと各プロセスの目安期間を把握しましょう。
原状回復の主な流れ
- 退去準備期間
- 見積り取得・契約期間
- 修繕工事期間
- 引渡し・確認
各段階の期間目安
- 退去準備期間:1週間〜1ヶ月
- 原状回復見積り期間:1日〜2週間
- 工事期間:3日〜2週間(規模により異なる)
- 引渡し・確認:1日
全体を通して、短い場合は2〜3週間、余裕をもって進める場合は1〜2ヶ月を見込むと安心です。
退去準備期間のポイントと効率化のコツ
事務所の原状回復は、退去準備から始まります。事前準備をしっかり行うことで、後の工程がスムーズになります。
退去準備でやるべきこと
- 賃貸契約書の原状回復条項を確認
- 什器・備品・私物の整理や廃棄を計画
- 管理会社やオーナーに退去の意思を伝える
- 原状回復工事の範囲・責任分担を確認
契約書によっては、借主負担の範囲が異なるので漏れなく確認しましょう。
効率よく進めるコツ
- 早めに退去時期の目安を決め、スケジュールを立てる
- 不要なものはリスト化し、廃棄日程を決めておく
- 原状回復業者の選定を前倒しで進める
準備に余裕を持つことが、全体の期間短縮につながります。
原状回復見積り期間の流れと注意点
原状回復工事を依頼する際は、まず見積もりを取得します。ここでも時間がかかる場合があるため、注意が必要です。
見積もり取得のステップ
- 現地調査(業者の現地確認)
- 見積書の受領・内容確認
- 複数業者からの相見積もり(推奨)
- 管理会社やオーナーの確認・承認
見積り期間の目安
現地調査自体は1日で済むことが多いですが、業者によって見積書提出まで2日〜1週間かかる場合も。
複数業者に依頼する場合は、1〜2週間程度みておくとよいでしょう。
見積りでの注意点
- 原状回復工事の範囲(どこまで直す必要があるか)を必ず確認
- 追加費用が発生しないか、見積り内訳を確認
- 工事スケジュールや着工可能日を確認
見積り段階で「どの業者に」「いつまでに」お願いできるかをクリアにしておくことが、期間短縮のコツです。
修繕工事期間の目安とスムーズに進めるポイント
見積もりが決まり次第、いよいよ実際の工事が始まります。修繕工事期間は、事務所の広さや工事項目によって大きく異なります。
工事期間の目安
- 小規模事務所(10〜30㎡程度):3日〜5日
- 中規模事務所(30〜100㎡程度):1週間〜10日
- 大規模事務所(100㎡以上):2週間以上
主な作業内容には、クロス・床材の張替え、壁・天井の補修、エアコンや照明の撤去、塗装などがあり、これらの量や状態によって日数が伸びる場合があります。
修繕工事期間を短縮するには
- 必要な工事範囲を事前に明確化し、追加工事を防ぐ
- 繁忙期(3月・9月など)を避けて工事日程を調整する
- 事前に現地調査や作業内容の打ち合わせをしっかり行う
- 信頼できる業者を選び、余裕を持った工程管理を任せる
特に年度末や半期末は工事が混み合うため、早めの予約・相談が肝心です。
費用相場と見積りのポイント
原状回復の費用も、事務所の広さや工事項目によって大きく異なります。無駄な出費を抑え、納得できる費用で進めるには、相場を把握し見積もり内容をよく確認しましょう。
費用相場(目安)
- 10〜30㎡:10〜30万円
- 30〜100㎡:50〜150万円
- 100㎡以上:200万円以上
費用には、クロス・床材の張替え、塗装、設備撤去、クリーニングなどが含まれます。事務所の状態や特別な修繕が必要な場合は、追加費用が発生することもあります。
費用を抑えるコツ
- 複数業者で相見積もりを取る
- 「必要最低限」に工事項目を絞り込む
- 自分でできる範囲(簡単な清掃や備品撤去など)は自助努力する
- 明細のない「一式見積り」は内容を細かく質問する
契約書や原状回復ガイドラインも参考にし、「やらなくてもいい工事」まで含まれていないか必ず確認しましょう。
原状回復期間を短縮・円滑化するチェックリスト
原状回復期間をできるだけ短縮し、スムーズに進めるための具体的なチェックポイントをまとめました。
- 退去日を早めに決め、カレンダーに工程表を作る
- 契約書で原状回復の範囲・責任分担を明確にする
- 早めに複数の業者へ見積もりを依頼する
- 現地調査の日程を調整し、立ち会う担当者を決めておく
- 不要品の廃棄・什器の撤去スケジュールを組む
- 工事内容・工期の詳細を業者と事前に打ち合わせる
- 追加費用や想定外の工事が発生しそうな点がないか確認
- 引渡し日、退去日と新事務所入居日の調整をする
これらを押さえておくことで、トラブルや工期の遅れを防ぐことができます。
よくある質問とその回答
Q1. 原状回復期間はどれくらい見込んでおけば安心?
小規模事務所の場合で2〜3週間、中〜大規模なら1〜2ヶ月を目安にすると安心です。繁忙期や特殊な工事が必要な場合はさらに余裕をもって計画しましょう。
Q2. いつから業者に相談・見積りを始めるべき?
退去の2〜3ヶ月前から動き出すのが理想です。特に3月や9月などの繁忙期は業者の予定が埋まりやすいため、早めに相談しましょう。
Q3. 原状回復期間が短いと何が問題?
工事が間に合わず、退去日や新事務所の入居に支障をきたす可能性があります。また、急いで工事を進めることで追加費用や工事不良のリスクも高まります。
Q4. 管理会社・オーナーとのやりとりで注意することは?
原状回復範囲や立ち会い日程、引渡し条件について必ず書面で確認・記録しましょう。不明点は早めに質問し、トラブル回避に努めてください。
まとめ:安心してスムーズな原状回復を進めるために
事務所の原状回復は、計画的かつ段階的に進めることで、余計な費用やトラブルを防ぎ、スムーズな退去・新事務所への移転が可能になります。
「何から始めればいいのかわからない」「業者選びに自信がない」「費用が心配」という方も、チェックリストや各段階の目安期間を参考に、早めの準備・相談を心がけてください。
MIRIXでは、事務所の原状回復に詳しい専門スタッフが、見積りから工事、引渡しまで一貫してサポートいたします。初めての方でも、安心して理想的な退去・移転を実現できるよう丁寧にご案内しています。
不安や疑問がある場合は、ぜひお気軽にMIRIXまでご相談ください。あなたの事務所退去を、安心と信頼でしっかりサポートいたします。