内装業者がよく使う専門用語をわかりやすく解説!初心者にやさしい内装用語集
「内装工事を頼みたいけど、業者さんの言葉が難しくて不安…」「見積もりや説明で聞いたことのない単語ばかりで戸惑った」と感じていませんか?
内装業界には「クロス張り」「下地処理」「フローリング」など、普段の生活ではなじみのない専門用語がたくさん使われます。そのまま聞き流してしまうと、後から「思っていた仕上がりと違う…」と後悔することも。
この記事では、初心者の方でも安心して内装工事を依頼できるよう、業者がよく使う基本用語やその意味、注意点をやさしく解説します。この記事を読めば、専門用語に戸惑うことなく納得のいく内装リフォームが進められるようになります。
不安や疑問をすっきり解消し、ご自身の理想の空間づくりに一歩踏み出しましょう!
内装業者がよく使う基礎用語とは?
内装工事の現場では、専門的な言葉が多く飛び交います。まずは、よく使われる基礎用語の意味を押さえておきましょう。
内装とは
内装とは、住宅やオフィスなど建物の「中」の仕上げ全般を指します。具体的には、床・壁・天井の仕上げや、ドア、窓枠など室内の見える部分の工事をまとめて「内装工事」と呼びます。
「内外装」と言う場合、外壁や屋根など外側の仕上げも含みます。
クロス張り(壁紙張り)
「クロス」とは壁や天井に貼る「壁紙」のこと。繊維やビニールなどでできており、色柄も豊富です。
「クロス張り」とは、既存の壁に新しいクロスを貼る作業を指します。内装リフォームで最も多い工事の一つです。
- 「張替え」と「重ね張り」があり、張替えの場合は古いクロスを剥がしてから新しいものを施工します。
- クロスにはビニールクロス、紙クロス、織物クロスなど素材が色々あります。
- 汚れやキズ、経年で黄ばみが目立つ場合は張替えのタイミングです。
フローリング
「フローリング」は木材や木質系素材などでできた「床材」の一種。日本の住宅で一般的な、木目調の床を指します。
「フローリング工事」とは、床をフローリング材で仕上げる作業を意味します。
- 「無垢フローリング」と「複合(合板)フローリング」があります。
- 床鳴り・きしみ・汚れ・傷が目立つ時、リフォームの目安です。
- 床暖房対応や防音性能が高い製品もあります。
下地処理
「下地」とは、クロスやフローリングなどの仕上げ材を貼る前の、壁や床のベースとなる部分のこと。
「下地処理」とは、このベースになる部分を平らに整えたり、補修したりする作業を言います。
- 下地がデコボコだと仕上がりが悪くなり、長持ちしません。
- 壁の場合は、石膏ボードやベニヤ板がよく使われます。
- 床の場合は、合板やコンクリートが下地になります。
パテ処理
「パテ」とは、ペースト状の補修材で、壁や天井の凹み・継ぎ目・ビス穴などを埋めるために使います。
「パテ処理」は、クロスを貼る前に表面の微細な凹凸をきれいに埋めてなめらかに仕上げる作業です。
- パテ処理が不十分だとクロスに凹凸が浮き出て美しく仕上がりません。
- しっかり乾燥させてから次の工程に進みます。
シーリング
「シーリング」とは、建材のつなぎ目やすき間を、ゴム状のシーリング材(コーキング材)で埋める作業です。
主に、防水・防音・気密性アップが目的です。
- 窓枠・ドア枠・キッチンや洗面台のまわりなどで使われます。
- 隙間から水や空気・虫が入るのを防ぐ役割も。
- 経年劣化でひび割れた場合は打ち替えが必要です。
プライマー
「プライマー」は下地と仕上げ材の密着をよくするための下塗り材です。
クロスやフローリング、シーリング材などを施工する前に、下地に塗布します。
- プライマーを塗ることで、仕上げ材がはがれにくくなります。
- 専用のプライマーを使うことで施工不良を防ぎます。
内装リフォーム現場でよく使う用語例とそのポイント
クロス張りの流れと注意点
クロス張りは見た目を大きく左右する大切な工事です。作業の流れと注意すべきポイントを押さえておきましょう。
- 古いクロスをはがす(下地が傷んでいたら補修)
- 下地処理・パテ処理(凸凹や穴をパテで埋めて平滑にする)
- プライマー塗布(必要に応じて下地の密着性を高める)
- 新しいクロスを張る(柄合わせや空気抜きに注意)
- シーリング処理(窓枠や巾木との取り合い部をきれいに仕上げる)
ポイント:
下地やパテの処理が雑だと、貼ったばかりのクロスに凹凸や継ぎ目が目立つ原因になります。
また、湿気の多い場所では防カビや抗菌のクロスを選ぶと安心です。
フローリングの基本用語とリフォームの流れ
フローリング工事の際にも、専門用語や工程ごとのポイントを知っておきましょう。
- 既存床材の撤去(新設する場合のみ)
- 下地調整(床の高さ・水平を確認し、必要に応じて合板等で下地補強)
- プライマー塗布(特に接着剤を使う場合は下地の密着性UP)
- フローリング材の施工(木目の向きや継ぎ目の間隔に注意)
- シーリング処理(仕上がりの隙間や段差を埋める)
ポイント:
床鳴りや沈み込みを防ぐためにも下地調整・補強が大切です。防音や床暖房対応のフローリングを選ぶと快適性が高まります。
下地処理・パテ処理で失敗しないコツ
内装工事の仕上がりを大きく左右するのが「下地処理」と「パテ処理」です。ここで手抜きをすると、どんなに高級なクロスやフローリングを使っても美しく長持ちしません。
- 壁や床の凹凸・ひび割れ・ビス穴をしっかり埋めること
- パテ処理後は必ず乾燥時間を守ること
- 仕上げ前に触ってみて、引っかかりやザラつきがないか業者と一緒に確認する
- 下地の補強が必要な場合は、事前に見積もり・説明を求めること
シーリング・プライマーの役割と選び方
シーリング材やプライマーは「見えない部分」ですが、耐久性や安全性に直結します。
- シーリング材には防水・耐熱・防カビなど様々な種類があります。使用場所に適したものを選ぶことが大切です。
- プライマーはメーカーや用途によって成分が異なります。適合するものを使わないと接着が弱くなります。
- 施工前にメーカー名や材料名を教えてもらい、疑問点があれば積極的に質問しましょう。
内装工事の打ち合わせ・見積もり時によく出る用語を解説
内装業者との打ち合わせや見積もり時、「聞いたことはあるけど意味が曖昧…」という言葉も多いものです。代表的な例を押さえておきましょう。
- 巾木(はばき): 壁と床の境目に取り付ける細長い部材。クロスの端やフローリングの隙間を隠し、見た目を美しく保ちます。
- 見切り材: 異なる仕上げ材(例:フローリングとタイル)の境界に使う細いパーツ。段差や隙間を解消します。
- GL工法: 壁下地を作る工法の一種。主にRC(コンクリート)壁に石膏ボードを直接貼るとき使われます。
- 腰壁: 壁の下部(床から1m程度まで)だけを張り分けたり、別素材で仕上げること。汚れ・キズ防止にも有効です。
- 捨て張り: 強度や高さ調整のため、仕上げ材の下にもう一枚板を重ねて張ること。床や壁で行われます。
初心者が押さえておきたい!内装のチェックリスト
内装リフォームを検討する際、初心者の方が陥りやすい失敗を防ぐために、事前に下記のチェックリストを使ってみてください。
- どの場所をどんな風にリフォームしたいかイメージできているか
- クロスやフローリングのサンプルを見て、色味や質感を確認したか
- 見積もりに「下地処理」や「パテ処理」の記載があるか
- 仕上げ材(クロス・床材)の種類とグレードが明記されているか
- シーリングやプライマーの有無・種類について説明を受けたか
- 工期や騒音・臭いなど、近隣への配慮についても確認したか
わからないことはそのままにせず、遠慮なく業者さんに質問しましょう。きちんと説明してくれる業者は信頼できます。
内装工事でよくある疑問・トラブル例と対策
内装リフォームで起こりがちな疑問やトラブル例も知っておくと安心です。事前に対策を立てましょう。
-
仕上がりがイメージと違った
→ サンプルや施工例写真を見せてもらい、色や質感を事前に確認しましょう。 -
継ぎ目や端部が目立つ
→ 下地・パテ・シーリングの処理が重要です。施工前に業者と仕上がりイメージを共有しましょう。 -
工事後に床鳴りやクロスの浮きが出た
→ 下地の補強やパテ処理不足が原因。保証やアフターサービスの有無を事前に確認しましょう。 -
見積もりにない追加費用を請求された
→ 追加作業が必要な場合の対応や費用発生条件について、契約前に明確にしておくことが大切です。
専門用語を理解して、納得できる内装リフォームを!
内装業者が使う専門用語は、最初は慣れないものですが、意味を知ることでリフォームの進め方や仕上がりの違いが分かるようになります。「クロス張り」「フローリング」「下地処理」「パテ処理」「シーリング」「プライマー」などの言葉を知っていれば、業者とのやり取りもスムーズになり、不安や疑問も格段に減るはずです。
この記事の内容を参考に、内装工事を安心して進めてください。ちょっとした用語の知識が、納得のいく理想の住まいづくりへの第一歩です。分からない用語が出てきたら、ぜひこの記事を繰り返しご活用ください!