原状回復工事を英語で伝えたい方必見!知って安心「英語表現・用語集」とミスしない英文メール例文12選【オフィス・住宅対応】
オフィスや住宅の退去時、「原状回復工事」について英語でやりとりしなければならない場面が増えています。特に、外国人オーナーや海外企業のテナント、またはグローバルな管理会社との交渉など、英語でスムーズに伝えられるか不安に感じていませんか?
「この言い回しで伝わる?」「原状回復って専門用語はどう訳すの?」「メール文例が欲しい」…そんな悩みを抱えるあなたへ、この記事では専門的な英語表現や用語の一覧、さらにすぐ使えるメール例文を、実践的でわかりやすくご紹介します。
初めての方でも安心してやりとりを進められるよう、失敗しないポイントや注意点も具体的に解説。これから原状回復に関わるすべての方の「困った…」に寄り添う内容ですので、ぜひ最後までお役立てください。
原状回復工事とは?基本知識と英語表現の必要性
原状回復工事の意味と目的
「原状回復工事」とは、賃貸していたオフィスや住宅を、契約時の状態(あるいは貸主が指定する原状)に戻すための工事のことです。日本では、賃貸借契約の終了時に借主が行う義務があるケースが多いですが、海外ではルールや捉え方が異なる場合も。
こうしたグローバルなやり取りが必要な場面では、正しい英語表現がトラブル防止・信頼関係構築の鍵となります。
なぜ英語表現が重要なのか?
・外国人オーナーや海外テナント、グローバル管理会社との交渉が増加中
・契約内容や工事範囲の認識ズレが、後のトラブルや追加費用の原因に
・明確な英語表現で、誤解なくスムーズにやりとりできる
・きちんとしたメール文面が信頼や安心感につながる
原状回復工事に関する主な英語表現・用語一覧
基本用語の英語訳
- 原状回復工事:restoration to original state / property restoration / restoration work
- 原状回復義務:tenant restoration obligations / obligation to restore to original condition
- 退去時の原状回復:move-out restoration process
- 賃貸借契約:lease agreement
- 貸主(オーナー):landlord / property owner
- 借主(テナント):tenant
- 明け渡し:handing over (the property) / move-out
- 修繕費:repair costs / restoration charges
- 見積もり:quotation / estimate
- 現地調査:on-site inspection
- 残置物:remaining items / leftover belongings
- 鍵の返却:key return
- 敷金精算:security deposit settlement
「原状回復」を表現する英語のバリエーション
- restore to original condition
- return to its original state
- return the property as it was at the start of the lease
- property restoration
- English restoration(イギリス英語圏で「原状回復」として使われることも)
よくある混同しやすい表現と注意
「repair(修理)」や「renovation(リノベーション)」は「原状回復」とは異なります。
原状回復は契約時の状態への回復が目的ですが、repairは単なる「修理」、renovationは「新しく作り変える」意味合いが強いです。
ビジネスメールや契約書では、上記で紹介した正しい用語を選びましょう。
実務で役立つ!原状回復にまつわる英語フレーズ・例文集
【シチュエーション別】今すぐ使える英文メール例文12選
以下に、オフィス・住宅どちらでも応用できる実践的な英文メール例文を紹介します。文末や挨拶は状況に応じて調整しやすいよう、やわらかい語調も意識しています。
1. 原状回復工事の相談・見積もり依頼
- We are planning to move out of our office and would like to request a quotation for restoration to original state work. Could you please send us the estimate and available dates for inspection?
(私たちはオフィスの退去を予定しており、原状回復工事のお見積りをお願いしたく思います。現地調査の日程とあわせてご案内いただけますか?)
2. 原状回復義務の確認(契約内容)
- Could you confirm the tenant restoration obligations as stipulated in our lease agreement?
(賃貸契約書で定めている原状回復義務の内容をご確認いただけますか?)
3. 工事内容の詳細確認
- Please clarify which areas need to be restored to their original condition as part of the move-out restoration process.
(退去時の原状回復プロセスで、どの箇所を原状に戻す必要があるかご明示ください。)
4. オーナーへの工事完了報告
- We have completed the property restoration work as required. Please let us know if you would like to inspect the premises before handing over the keys.
(規定通りの原状回復工事が完了しました。鍵の引き渡し前にご確認をご希望の場合はお知らせください。)
5. 立ち合いの日程調整
- Could you let us know your availability for an on-site inspection regarding the move-out restoration process?
(原状回復工事に関する現地確認のご都合をお知らせいただけますか?)
6. 工事範囲・費用の交渉
- Is it possible to discuss the scope of restoration work and the estimated costs in more detail?
(工事の範囲や概算費用について、詳細にご相談できますでしょうか?)
7. 見積もりへの質問・修正依頼
- We have reviewed your quotation for the restoration to original state. Could you please clarify the breakdown or revise the estimate if necessary?
(原状回復工事のお見積りを拝見しました。内訳のご説明や、必要に応じて修正をお願いできますか?)
8. 残置物(残っている荷物など)への対応
- There are some remaining items in the premises. How should we proceed with their removal or disposal as part of the property restoration?
(室内に残置物があります。原状回復の一環として、どのように処理すればよいでしょうか?)
9. 鍵の返却について連絡
- We are ready to return the keys once the restoration to original condition is confirmed. Please advise us on the procedure.
(原状回復の確認が完了次第、鍵のご返却が可能です。手順をご案内ください。)
10. 敷金精算について質問
- Could you explain the process and timeline for security deposit settlement after the completion of property restoration?
(原状回復完了後の敷金精算の流れや時期についてご説明いただけますか?)
11. 修繕費の精算・追加請求に対する異議
- We believe that the restoration charges should be based on normal wear and tear. Please provide details for any additional charges claimed.
(修繕費用は通常損耗を考慮したものであるべきと考えます。追加で請求される場合は詳細のご説明をお願いします。)
12. 工事完了後の感謝とフォローアップ
- Thank you for your assistance with the restoration work. Please let us know if there are any outstanding matters regarding the move-out restoration process.
(原状回復工事へのご協力ありがとうございました。退去時の原状回復に関し、未解決事項等があればご連絡ください。)
原状回復工事のやりとりで失敗しないための実践ポイント
1. 「原状回復」は契約内容を必ず確認
オーナーや管理会社ごとに、原状回復の範囲や基準が異なります。英語でやりとりする場合も、lease agreement(賃貸契約書)やtenant restoration obligations(原状回復義務)の条項を最初に確認しましょう。
2. 英語表記は誤解のない単語選びを
「repair」と「restoration」、「renovation」の違いを意識して、プロパティレストレーション(property restoration)やリストア・トゥ・オリジナル・ステート(restore to original state)など、専門用語を使うことで認識のズレを防げます。
3. 見積もりや工事内容は書面(メール)で残す
- 「estimate」「scope of work」「quotation」などの用語を使い、内容を明文化
- 追加費用や変更が発生した場合は事前に合意をとる
- やりとりは必ずメール等の記録を残しておく
4. 英文メールは「簡潔・具体的・丁寧」に
・挨拶や締めの言葉を忘れずに(Thank you for your prompt response.など)
・主語を明確にし、何についての話か相手に伝わるようにしましょう。
・不明点や確認事項がある場合は箇条書きで整理すると親切です。
5. オフィス・住宅、状況ごとの注意点
- オフィスの場合:ネットワーク配線、家具・什器の撤去、OAフロア原状復帰なども対象に
- 住宅の場合:壁紙や床、エアコン、照明器具の状態や残置物の処理もチェック
- どちらの場合も、common area(共用部)は原則原状回復の範囲外ですが、共有設備利用時の損傷には注意
6. 英語や専門用語に自信がない場合は?
わからない時や複雑な交渉の場合、専門業者や不動産会社、信頼できる第三者への相談をおすすめします。オフィス移転や賃貸トラブルの経験が豊富な事業者なら、英文メール作成の代行やチェックも対応可能です。
原状回復工事でよくあるQ&A(英語表現付き)
Q1. 原状回復の範囲はどうやって決まりますか?
A. 通常はthe restoration scope is defined in the lease agreement(契約書で定められている)ことがほとんどです。不明点は事前にオーナーや管理会社へ英語で確認しましょう。
Q2. 英語で「経年劣化」や「通常損耗」はどう表現する?
「normal wear and tear」「ordinary deterioration」などが一般的です。請求内容でこれらが考慮されているか確認しましょう。
Q3. 見積もりが高すぎる気がします…交渉できる?
Yes. Is it possible to negotiate the quotation for restoration work?(見積りの交渉は可能ですか?)など、遠慮せず質問しましょう。他社見積もりとの比較も有効です。
Q4. 退去後に追加で費用請求された場合は?
内容や根拠を必ず確認し、納得できない場合はCould you clarify the reason for the additional charges?(追加費用の理由を教えていただけますか?)と聞きましょう。
Q5. 英語でのやりとりがどうしても不安です…
第三者(専門業者やコンサルタントなど)に英語メールの作成や内容チェックを依頼する、あるいは翻訳ツールを活用するのもおすすめです。ポイントは、内容を自分で理解し、合意事項は必ず書面で残すことです。
原状回復工事の進め方チェックリスト(英語表現付き)
- 契約書の原状回復条項(restoration obligations)を確認
- 見積もり・工事内容(estimate and restoration scope)を英語で書面化
- 現地調査(on-site inspection)の立ち合い日程調整
- 残置物や設備の処理方法(removal/disposal of remaining items)を相談
- 工事完了後のオーナー確認(owner inspection after restoration)
- 鍵返却や敷金精算(key return / security deposit settlement)までの流れを把握
- やりとりはすべてメール等の記録で保管
まとめ|英語での原状回復工事も安心!最初の一歩は「相談」から
原状回復工事は、たとえ日本国内であっても英語でのやりとりが求められる場面が増えています。この記事でご紹介した英語表現や用語集、実践的なメール例文を活用すれば、初めての方でも安心して交渉や連絡ができるはずです。
悩みや不安があるときは、無理をせず専門のパートナーに相談することが、トラブル回避や理想的な原状回復への近道となります。
英語や交渉に自信がない方も、弊社MIRIXにお気軽にご相談・ご依頼いただければ、プロが親身にサポートし安心してご希望を実現できます。
大切なオフィスや住まいの「原状回復」を、納得と安心で迎えるために——まずは一歩、行動してみてください。